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最近のラーメンブームは少し沈静化したとはいえ、新しいラーメン文化を日本に定着させたと言えますね。ご当地ラーメンも全国に知れ渡り、創作系のラーメンも多くの秀逸な作品を生み出しました。
ラーメンの具と言えば、地方により異なりますが、東京では叉焼(煮豚)、メンマ、ノリ、ナルト、ホウレン草などが定番でした。ゆで卵を乗せたラーメンも以前からありましたが、個人的には違和感を感じていました。ところが、だれが始めたのかわかりませんが、半熟煮卵という御馳走がラーメンの具に加わりました。
中までじっくり旨味が染み込んでいるのに、とろけるような半熟。おでんの卵とは全く作り方が異なるのは容易に想像できます。これを何とか家庭でも再現できないかと、卵を茹でる段階からデータを取りながら試行錯誤を繰り返してきた結果、何とか安定して納得のいく物が出来るようになりましたので、ご紹介します。
簡略レシピはこの長い能書きレシピの下にありますので、お急ぎの方はスクロールして下さい。^^
(1) 卵を茹でる
毎回安定的に好みの半熟卵を作るためには、自分なりに茹でる基準を定める
必要があります。その前に自分の好みの半熟も決めておかねばなりません。
京都の瓢亭卵のように傾けると流れ出すものから、黄身が白くなり出す直前まで
と半熟の範囲は結構広いのですが、自分の好みは黄身が流れず、全体がクリー
ム状になった頃合いです。
ですので、この状態を半熟として話を進めます。全ての分量は卵Mサイズ3〜4
個分となります。
厳密に茹で時間を決定するためには、卵の初期温度も一定にしなければなりま
せん。よく、卵は冷蔵庫から出し室温に戻すといった表現のあるレシピがあります
が、室温って何度だろう。冬と夏ではキッチンの室温は全然違うし、むしろ冷蔵庫
の方が10℃以下で全国どこでも一定でしょう。なので、卵は茹でる直前に冷蔵
庫から取り出すようにします。


卵3〜4個はそれらがちょうど入る小鍋に移し、卵が少し顔を出すくらいの水を入
れます。水量は水温より沸騰するまでの時間に大きく影響しますので、注意して下
さい。この鍋を家庭用三口コンロの一番火力が強いバーナー(5000Kcal/h位)に
かけて強火にします。プロパンと都市ガスでも火力が異なりますので、これは家庭
ごとに実験してデータを取る必要があります。もっとも、失敗しても食べられるのが
この実験のよいところ。
ただし、卓上ガスコンロのような火力の弱い(3000Kcal/h位)コンロでは以下の
茹で時間では半熟になりませんので注意して下さい。卵は60℃以上で固まり始
めますので、60℃から沸騰するまでの時間が長くかかると半熟を逃すことになり
ます。
茹で時間は沸騰してから6分30秒です。沸騰してからが味噌です。沸騰すれ
ば100℃ですから、世界中で一定です(ただし、平地の場合ですけど^^)。沸騰し
たら、少し火を弱め、ことこと卵が動く程度の火力にします。


沸騰前後から2分くらいは、菜箸で卵をゆっくり回して下さい(あくまでゆっくり、
ひびが入ると白身が吹き出し見た目が悪くなります)。これにより、黄身が中心に来
るようになります。この時間帯以降に回しても中身が固まり始めていますので手遅
れです。
正確に6分30秒茹でるためにタイマーをセットした方が無難です。沸騰したらスタ
ート。ピピッピピッとなったら、直ちに鍋の水を捨てて、水道水をかけ流して下さい。
余熱で黄身が固まるのを止めるために必要な処理です。

(2) 殻を剥く
よくゆで卵の殻が上手く剥けず、イライラすることがありますよね。特に半熟の
場合は、やけを起こすと白身が割れてしまうことがあります。こうなると、次の漬
け込みが出来なくなりますので、ダシ醤油でもかけて頂きましょう。卵の殻を上手
く剥くためには、まだ、余熱が残っているうちに行うことが大切です。(1)の卵の
粗熱がとれたら剥き始めましょう。
まず、卵の頂部と底部を硬い物(キッチントップやまな板)に軽く打ち付けヒビを入
れます。さらに、周囲も打ち付けて全体がヒビヒビになるようにします。続いて、卵に
手の平を乗せて平らなところで転がします。こうしますと、殻とが浮いてくるよう
になります。ここまでは慎重に扱って下さい。力を入れすぎると苦労が報われませ
ん。


次に卵の底部から固い殻を剥き始めていきますが、固い殻を剥く感じより、細かい
殻が付いた薄い膜を親指の腹と人差し指ではがしていく感じです。どうしても
上手くいかない時は水をかけながらやって見て下さい。ゴールはもうすぐです、決
してやけを起こさないで下さい。
上手く剥けましたら、卵の水気を良く拭き取っておきましょう。
(3)調味液に漬け込む
いよいよ、最終段階です。ラーメン屋さんの煮卵は煮豚の煮汁など、旨味たっぷ
りの調味液に漬け込むのでしょうけど、いちいち作ってられませんよね。そこで、
市販の麺つゆ(濃縮)で代用します。これで甘みも補えます。
調味液の調合ですが、卵3〜4個の場合、麺つゆ大さじ2、醤油大さじ2を同量
(大さじ4)の水で薄めます。これに香り付けとして、ニンニク、生姜、葱などを加えま
す。スパイシーに仕上げたい時は五香粉を一振りしますが、この香りは好き嫌いが
ありますので、お好みで使って下さい。
この調味液を半熟卵とともにナイロンバッグに入れ、卵の周りに調味液が回る
ように袋を絞ります。これを冷蔵庫で半日以上寝かせて出来上がりです。時々、
袋を揺すって卵の向きを変えて染まりムラをなくします。


漬け込み時間を長く(2〜3日)すると、白身から黄身にまで味が染み込んでいきまが、
白身のプリプリ感はなくなり、モソモソした感じにます。これも好みでしょうね。
上記の作り方からすると、半熟煮卵という呼称は適切ではありませんね。味付き半熟卵もしくは漬け込み半熟卵というのが正確でしょう。少し硬い感じがしますので、半熟香味卵なんてどうでしょう?^^
【半熟香味卵のレシピ;簡略板】
材 料:Mサイズの卵3〜4個、濃縮麺つゆ大さじ2、醤油大さじ2、
水大さじ4、大蒜1片、生姜一かけ、葱少々、五香粉、タイマー
作り方
(1) 卵を冷蔵から取り出し小鍋に入れる。卵が少し顔を出すくらいに
水を入れる。
(2) 家庭用ガスコンロの一番強い火力のバーナーにかけ、出来きる
だけ早く沸騰させる。
(3) 沸騰する直前から菜箸で卵をゆっくり回す(黄身の中心寄せ)。
(4) 沸騰したら火力を弱めると同時にタイマーを作動させる
(6分30秒)。
(5) 時間がきたら、水を切り、流水で卵を冷ます。
(6) 粗熱が取れたら、まだ温かいうちに慎重に卵の殻を剥く。
(7) 調味液を調合し、ナイロンバッグに卵とともに収容して、冷蔵庫で
寝かせる。
(8) 半日で漬かるが、黄身まで味を染み込ませるには2〜3日漬け込
む。
ガスコンロの火力により、上記の茹で時間では半熟具合に差が出ますので、色々データを取りながら試してみて下さい。いつも、釣りや山に行く時には夜、漬け込んで朝に液から取り出してスナック代わりに持って行きます。ラーメンとではなく、大自然の中で食べる半熟香味卵もいいものです。子供の運動会や花見の弁当にもこれが入ると俄然華やかになりますよ。


編集後記:疲れたぁ〜。
← こちらもひとつよろしくお願いいたします。
