海かけ丼ってなんぞや?
カテゴリー: 料理:海藻
日に日に春の気配が濃くなってますね。みちのくでも夕方6時頃まで明るくなりました。植物はきちんと春を感じているようです。裏山にはまだ雪が残っているのですが、日当たりのよい庭のクロッカスと福寿草が花を咲かせています。
そう言えば、早春の花には黄色が多いですね。

同じクロッカスでも黄色から咲き始め紫、白と続きます。黄色い花の方が開花に必要な温度要求が少ないのでしょうか。
みちのくの海の春と言えば、やはり若布とメカブでしょう。近所のスーパーでもメカブを毎日置くようになりました。もちろんカップ入りの中国産メカブではなく、三陸産の生メカブです。今日はメカブ2株お買い上げです。
今晩はメカブのトロロでご飯を頂きたいと思います。
買い物しながら、ふと閃きが走りました。。。まぐろにトロロ(山芋)をかけると山かけになりますね。では、まぐろに海のトロロ(メカブ)をかけると海かけかと、強引な発想が湧きました。
よし、これだ!!
まぐろは刺身用のメバチも並んでいたのですが、さらにその端っこにメバチの血合いや切り落としが一盛り200円で売ってました。
これには刺身で食べられる部分がかなり多く残ってます。これはお買い得でした。ただ、加熱調理用となっている場合は、かなり時間が経過している場合もありますので、これを見極める目と鼻は必要になりますが。
まずメカブは、熱湯に潜らせ、色が変わったら冷水で冷やして色止めします。その後、トロロになるまで叩いてきます。

最初にメカブのひだ(成実葉)を茎から外して、よく洗っておきます。湯を沸かし、メカブを投入したら箸で沈め、全体が鮮やかな緑になったら、速攻で冷水に放します。トロロにするのはフードプロセッサーでもよいのですが、不思議と叩いた方が美味しくできます。
まぐろは血合いや筋を外して、刺身サイズの小片にしていきます。たった200円で丼3杯分が取れましたよ。これらをヅケにします。

日本酒と味醂少々は沸騰させて火を付けてアルコール分を飛ばします。冷めたら、醤油を加えて付けだれとし、これにまぐろを約15分漬け込みます。これ以上漬け込むとまぐろも脱水し表面もぬめりが出て美味しくなくなります。なお、取り除いた血合いや筋っぽい部分は、煮付けにして頂きます。
丼にご飯を盛り、生姜の甘酢漬けを散らしてからまぐろを並べていきます。最後にメカブトロロを盛って、天に長葱の細々を振って完成です。

まぐろの赤とメカブの緑、葱の白が鮮やかな色の対比となっています。これって、イタリアン・トリコロールですね。メバチもひがしもの、すなわち生メバチなので、身に透明感があります。
今晩は海かけ丼の他にまぐろ血合いの煮付けとメカブの千切り湯通しを副菜としました。
生メバチのヅケはメカブトロロに負けない強い味を持っています。山葵をちょこんと乗せて掻き込むと日本人に生まれてよかったなぁが実感できますよ。千切りメカブにはおろし生姜を乗せて、ポン酢で頂きます。ポン酢は食べる直前にかけないとメカブが変色してしまいます。
参考までにメカブを千切りで頂く時はトロロと違って、生の状態で切っていきます。

メカブは茎から外して、よく洗い、水気を切ったら、数時間陰干しします。こうすると楽に千切りが出来ます。茹でてからだと粘液が出てよく滑り危険です。切ったメカブをザルに入れて湯通しし、色が変わったら直ちに岡揚げ、冷水で色止めをして下さい。なお、保存する時は左の状態で小分けして冷凍し、食べる都度、熱湯に通して解凍と加熱を行います。
マグの血合いはそのまま煮ると生臭いのですが、カレー粉を入れると気にならなくなります。

船の上でも日持ちのする玉葱を入れるのが漁師風。醤油と酒と玉葱の甘味で少し濃いめの味付けにします。このカレー風味の煮付けはカツオのアラやイワシなどでも美味しくできますよ。
本日は思いつきのままに、海かけ丼なるものを作ってみました。味、食感、ビジュアル的にも申し分のない物が出来たと自負しております。しかも、まぐろはアラから回収した身で作っていますので、1人前当たりメカブと併せてもたった120円(ご飯除く)です。これに副菜まで付くのですからまさに庶民の口福丼です。
美味しかった!
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