【大和町】サエモン式ふきのとう味噌
カテゴリー: 料理:山菜・筍・茸
我が家の庭でふきのとう(蕗の薹)が顔を出してから、2週間ほど経過しました(関連記事)。例年ですと、これからが山間のふきのとうが摘み頃になるのですが、今年は雪も少なく、このところ気温も高めに推移しているので、ふきのとうも早く開き切ってしまうのではないかと心配になり、先週末、下見を兼ねて秘密の場所に行ってきました。
ふきのとうは平野部の道路脇にも出てきますが、車の排気ガスに塗れていたり、ワンコのオシッコがかかっていたりするので、わざわざ山間部にまで採りに行くのです。秘密の場所といっても、タイトルから大和町であることはわかりますね。^^ そうです。大和町の七ツ森周辺に毎年通っているのです。
大和町吉岡辺りからの七ツ森の遠望。まんが日本昔話にでも出てきそうな小山の集まりです。
七ツ森を構成する山々は、笹倉山(大森山)507m、松倉山 291m、撫倉山 359m、大倉山 327m、 蜂倉山 289m、遂倉山 308m、鎌倉山 313mの七つで最も高い笹倉山だけが他から少し(約4Km)離れています。朝比奈太郎という伝説上の巨人が造ったとされています。
七ツ森の西側には南川ダムがあり、そのダム湖を七ツ森湖と呼んでいます。

七ツ森湖の周辺には、南川温泉、台ヶ森温泉、滝ノ原温泉など小さくて鄙びていますが、通人好みの温泉もあります。
さて、ふきのとうの採集場所はこの辺でご勘弁いただいて、取り合えず状況を写真でお見せします。



やはり今年はいつもより出方が早いようです。渓流にも雪がまったく残っていません。よかった、ちょうど採り頃です。中にはすでに花が開いてしまっているものもありました。
1時間もかからずに、十分なくらい取れました。
今回の目的はふきのとう味噌を作ることです。これには左側のやや開いてしまったものでも十分です。右側の形のよいものは天ぷら用にとっておきます。
まず、ふきのとうはごみを取り除いて、よく洗い、細かく刻んでおきます。主な材料はこれに日本酒、味醂、赤だし味噌、仙台味噌と油少々となります。味噌は日本酒と味醂でよく溶いておきます。

ふきのとうは刻んでいるうちにアクで黒ずんできますが、水で晒したりしないで下さい。アク(苦味)もふきのとうの美味しさです。仕上がりを甘めにしたい方は砂糖を加えてください。
中華鍋に油を敷き、ふきのとうを炒めていきます。ふきのとうがしんなりしたら、調味料を加えます。
味噌を入れてからは焦げ付きやすいので、よくかき回します。プツプツと撥ねますが、水を加えて緩めに溶いた方が扱いやすいでしょう。
焦がさぬよう気長に炒め煮にしていきます。このくらいの固さになったら出来上がりです。
このふきのとう味噌は一般のより、ふきのとうが多く、ふきのとうの味噌炒めのような感じでして自己流なんです。
半月以上保存する時は、冷めてから熱湯消毒したビンに詰めて冷凍します。
今年は2瓶保存して、残りは日々のご飯で楽しみます。
ふきのとう味噌は何といってもご飯です。
ふきのとう味噌があるとついついご飯を食べ過ぎます。餅やトースト、風呂吹き大根や田楽にも合いますが、ご飯との組み合わせは最強ですね。
ふきのとうは宮城ではバッケと呼ばれており、バッケ味噌は早春の味覚として伝承されてきました。現代はこれを作るご家庭も少なくなっていますが、子供と一緒に春の山遊びがてら、ふきのとう摘みはいかがでしょう。バーベキューばかりがアウトドアではありません。蕗という植物の変化を見て、その苦味を味わった子供は、ゲームや教科書からは得られない自然の深さを体感することになります。これから日本に必要なのは、自然の尊さと厳しさを肌身に感じたことのある人間だと思う昨今です。


