めしのはんだや駅前店(中央@仙台)
カテゴリー: 外食:その他
宮城県人でめしのはんだやさんを知らない人はほとんどいないでしょう。とにかく、異常なくらい安くて量が多いのが特徴で学生食堂でも敵わないと言われています。正直、このようなことができる食堂はいまだかつて見たことがありません。それに、以前、テレビやラジオでめっしっのぉ〜はんだや!っていうCMソングが流されており、宮城県民の脳裏にはそのフレーズが焼き付いているはずです。
近年は大衆食堂半田屋という店名で、郊外にカフェテリア方式のレストラン型店舗を展開させていますが、はんだやの原点は狭い店内で労働者や学生が肩や背中をぶつけ合いながら、山盛りの丼飯を掻き込む荒んだ食環境にあります。この原点を維持しているのがはんだや1号店の仙台駅前店なのです。
さらに、仙台駅前店では伝票形式という独特のシステムのため、初めての方は戸惑ってしまうこと必至です。そのシステムを入店からシミュレーションしますと、
1.ドアを開け、正面のカウンター左にあるお盆を取ります。
2.次に厨房にいるおばちゃんに飯のサイズ(後述)と汁物(豚汁、味噌汁、なし)
の指定をします。
3.これらが整う間に目の前の棚に配列されている総菜を幾つかチョイスします。
4.飯と汁もお盆に乗せ、空いているテーブル(カウンター)に席を構え、躊躇する
ことなくおもむろに食べ始めます。
5.すると、音も立てずに別のおばちゃんが斜め背後に立ち、お盆の品々を
チェックして伝票をさりげなく脇に置いていきます。
6.支払いは食後にレジのおばちゃんに済ませ、ご馳走様と言って店を出ます。
長居無用、次のお客さんに席を譲りましょう。
というふうになります。
県内にひらがなのはんだやはファミレス風の大衆食堂半田屋に押されて、もう3店しかありません。さらに、この伝票形式を残している店はここ仙台駅前店だけで、若い頃、ここで空腹を満たした世代はこのはんだやの原点だけは残してもらいたいと思っているはずです。その一人である私も15年ぶりに訪れてみました。
仙台駅を背にしてアーケード街、ハピナ名掛丁を進みますとすぐ左手にジャンジャン横丁の入り口が見えます。
ここはいろは横丁や東一連鎖街と並んで仙台でも最もディープなエリアとなっております。
横丁の中ほど左手に大衆食堂の金字塔めしのはんだやさんはあります。
外見は平凡な大衆食堂ですが、ただの食堂ではありません。その殺伐とした、それでいて温かい得体の知れぬ緊張感を味わうことができますよ。13席しかありませんので、昼食時は待つこともあります。なお、狭い店内では鞄を置く場所もなく、床も濡れていますので下にも置けません。それなりの準備を願います。
なんと、今年になってから日曜が定休日となってしまいました。

食材や燃油の高騰が効いてきたのでしょうか。極端な値上げは店の沽券に障ります。実入りの少ない日曜を定休日にしたのは止むに止まれぬことだったのでしょう。
さて、本日はライス小と豚汁を核に目玉焼き、肉豆腐、ナムルでまとめてみました。
これで500円いかないのですよ。若い頃はお金もなかったので、ライス中をベースに味の濃い総菜2品で300円くらいにまとめていましたね。
これが、噂の伝票です。食べていると、そっとお盆の脇に置かれます。

まず左の写真をクリックして拡大して注意深く見て下さい。価格設定の低さ(42円〜126円)に改めて驚きますよ。伝票の上の方にはんだや標語賃借は、友を失う(ゲーテ)とあります。本当にゲーテが言ったのかどうかわかりませんが、要するにこの店では掛け売り(ツケ)はしませんよという意思表示ではないでしょうか。それともう一つ。興味深いのはライス(めし)。大からミニまで4段階の設定ですが、大にはとても、くえない(中)でたくさんです。と書いてあります。強引に頼むと出してくれるのか不明ですが、一説によるとラーメン丼に山盛りだとか。関取やギャル曽根なら楽にクリアーなんでしょうが、一般人が手を出してはなりません。
これで、ライス小(74円)ですよ。やや小型の丼に山盛りです。若い頃は中でも何ともなかったのですが、今は小でも完食できるか不安になります。
やはり、小でもきつかったです。もし、昔の感覚で中をオーダーしていたら、おそらく半分も食べられず、常連さんからの冷ややかな視線を浴びたことでしょう。中高年はライスをミニにすることをお勧めします。でも、米は県内産のものを使っているようで上質ではないにしろこのお値段でも普通に食べられます。
豚汁(84円)です。具が沈んでいますが、たくさんの大根や人参と少量の豚こまが引き揚げられました。
この豚汁も鬼門です。なにせ量が多い。ライスをミニにすればちょうど良いのでしょうが、小と豚汁の組み合わせは中高年には勧めません。
目玉焼きは自分の好みより少しハードでしたが、付け合わせも十分で満足。肉豆腐は豆腐に味が染みてなく冷たかったです。でも、両方とも126円ですからねぇ。

調子に乗っておかずも取りすぎたかも知れません。はんだやで検証すると食欲も歳とともに低下していることがよくわかります。かつての楽々クリアーが修行のようにきつかったです。出された物を残してはならないと厳しく育てられているものですから完食が作ってくれた人への御礼の印です。最後の方はたぶん白目がちだったことと思います。
年甲斐もなく昔の記憶でセットしてみましたが、正直反省しています。たかが500円分ですが、はんだや恐るべしです。昔のように訳ありそうな男たちが肩をぶつけ合いながら黙々と丼飯をかき込んでいました。スーツ姿の自分が思いっきり浮いているなとひしひし感じながら緊張感も味わいました。もしかしたら、旦那さん、今日も就職できなかったのかいと温かい眼差しで見てくれていたのかもしれませんが・・・。
はんだやさんでちょっと気になることもあるのですが、4年ほど前の河北新報に半田屋さんが中国の大連に店舗進出を行うという記事がありましたが、その中に使用する食材の3割を中国から輸入すると書かれていました。さらに、現地工場との直接取引を開始したため、食材を安く大量に確保することが可能になったともありました。はんだやの安さの秘訣は一括大量仕入れと中国からの食材輸入のようです。もちろん、中国の全ての食材や加工品が危険というわけではありませんが、料理ごとに主要な材料の原産国表示をして頂けるとありがたいですね。ただ、それは原点はんだやの路線には少しそぐわない気もしますが・・・。
めしのはんだや駅前店 http://www.handaya.jp/
- 所在地 :仙台市青葉区中央1-8-30
- 電話 :未確認
- 営業時間 :7:00〜21:00
- 定休日 :日曜
- 駐車場 : なし


