【山形県上山市】たから亭のもりそば
カテゴリー: 外食:蕎麦
先日、老いた両親を連れて山形の上山に行ってきました。いつも、手短に山形市内を案内するのですが、もうネタが尽き始めています。上山というと馬好きの方はよく通うらしいのですが、あいにく我が一族は全く博才がなく、地道に小銭を失う小市民なのです。親父も食い道楽で蕎麦好きですが、私よりも東京での生活が長いので蕎麦というと藪蕎麦が基準となっています。従って、山形らしいゴツゴツの田舎蕎麦は苦手と来ていますので、上山でも比較的色白で細身の蕎麦を探した結果、行き着いたのがこのお店です。
上山の郊外、国道13号線近くのたから亭さんです。国道から1本入った住宅地の中にあります。
幕末の頃の古い民家を改装したそうで、たいそう立派な造りです。
門の右手には蕎麦を茹でる釜が高々と飾ってありました。門をくぐるといきなり和風の庭園となっており、左手には湧き水がこんこんと湧いています。

深層地下水とのことで、この水で蕎麦を打っているそうです。飲んでみましたが、癖がなく爽やかな甘味を感じます。
玄関脇には信楽の狸が、玄関を入ると目の前に木彫りの福助が迎えてくれましたよ。

蕎麦を食べる前から色々と楽しめます。この福助さんもよく見ると平成狸合戦ぽんぽこにでも出てきそうな面構ですね。^^
玄関の右側には蕎麦打ちスペースがあり、若い職人さんが無心にそばを打っています。帳場はなんとレトロな箪笥でした。

箪笥の下に販売用の山ウド(一束300円)がどんと置かれていました。
室内は大きな畳の部屋が二つにテーブル席が8つほど、そのうち一番大きい囲炉裏のテーブルに着けました。

室内は隅々まで綺麗に掃除してあり、窓からは錦鯉が泳ぐ池を眺められます。この民家はなんと第2代目の上山市長さんのお宅だったとのことです。
この雰囲気だと蕎麦もかなりのお値段と警戒しがちですが、まず、メニューを見て下さい。

基本のもりそばは650円です。大盛りでも850円。恐れる必要はないようです。^^
さてと、本日はお蕎麦を食べに来たのですが、こちらのそばがきが美味しいと評判なのでトライすることに。

庄内の藻塩と山葵、納豆、荏胡麻(じゅうねん)のたれで食べるのだそうです。真綿のように柔らかく滑らか。するりと喉を通り抜けます。今まで食べたそばがきとは全く違います。
給仕をして下さる女性の店員さんも親切丁寧に説明をされ、あれやこれや色々と勧めてくれます。蕎麦ができるまでワラビのお浸しと野菜の天ぷらを頂いてみることにしました。

野菜天といってもこの季節はほとんど山菜。タラの芽、コシアブラ、コゴミが盛り込んでありました。どの料理も一族三代6人でたった二皿づつしか注文していないのに、天つゆや取り分け皿は全員分持ってきてくれました。ちょっとした心配りにこのお店の姿勢を感じます。
いよいよお蕎麦(もり650円)を頂きます。こちらのお店は挽きぐるみの二八なのですが、歯応えが素晴らしい。口直しに浅漬けも付きました。
蕎麦も器もよく冷やしてあります。つゆは甘さすっきりで好みです。少しですが、本山葵でした。
角もしっかり立って、まるで十割のように凛としています。蕎麦湯もトロリとして良い感じです。

最初につゆを付けずに啜ってみましたが、豊かな蕎麦の香りが鼻腔に広がりました。蕎麦好きの親父も満足してくれたようです。
こちらは季節のぶっかけ蕎麦です。5月中旬はワラビでした。

ワラビを叩いてトロロにしたものとワラビの天ぷらが乗っています。旬の趣向も凝らしてあって、流石だなと思ったのですが、蕎麦もつゆもキンキンに冷え過ぎていて、食べた細君は味がわかりづらかったとのことです。真夏だと食べているうちにちょうど良くなるのでしょうけど・・・。
歴史を感じる佇まいで、隅々に行き渡る心配りを感じながら、美味しいお蕎麦を頂くのは気持ちがいいものです。蕎麦はそれ自体が美味ければ良いのだと言う向きもありましょうが、家族の小旅行や親孝行にはこういうお店がありがたいですね。
たから亭 http://www.takaratei-soba.com/hoge/
- 所在地 :山形県上山市金生東2−6−19
- 電話 :023-673-3103
- 営業時間 :11:00〜15:00/17:00〜20:00(日祝日は11:00〜20:00)
- 定休日 :水曜(祝日の場合は翌日)
- 駐車場 :あり


