【塩竈市】翠松亭の鹽竈料理

カテゴリー: 外食:居酒屋・割烹

 翠松亭さんは仙石線本塩釜駅近くにある比較的新しい料理屋さんです。観光客が絶えないすし哲さんの向かいにあります。お店の商標が鹽竈料理となっています。ところで塩釜には幾つかの漢字が当てられます。JRの駅名には塩釜、市役所や地名には塩竃、さらに鹽竈神社の鹽竈の3つが存在します。翠松亭さんではお店の壁面には鹽竈料理、お店のロゴには塩竃料理を使っています。

 

 さて件の鹽竈料理ですが、塩竈に伝承される塩竈らしい料理って何でしょう。いくら調べてみてもなかなか見つかりません。夏の近海生マグロ、秋からのメバチ揚げ蒲鉾塩鱈などなど、、、魚市場や加工場があるので食材には事欠かないのですが、地元に定着している郷土料理というものを聞いたことがありません。よくイベントなどで見かけるサンマのすり身とタラの切り身が入った塩竈汁は近年、作り出されたものですし、寿司もすし哲さんがブレークする以前は普通でした。それに寿司の街といえども市民がいつも食べているわけではないでしょう。日本一の生産を誇る揚げ蒲鉾があっても、おでん屋さんが街中にあるわけでもないし、これらを使った郷土料理も聞いたことがありません。

 

 ただ、浦戸諸島の民宿に泊まれば、四季折々の地魚の漁師料理が味わえますが、これは特殊な部類に入りますし、浦戸諸島での郷土料理というべきでしょう。やはり、塩竈といえば、マグロでしょうね。特に骨はだけ(中落ちのすき身)はマグロが水揚げされる港町ならではのものでしょう。でも、これは料理と言えるかなあ・・・。

 

 このように鹽竈料理というものを探索しても簡単には見つけられないのです。では、翠松亭さんのいう鹽竈料理とは一体なんでしょう。それはお店のサイトに書いてありました。塩竃港に揚がった魚を中心とした魚料理ということになるらしいです。つまり江戸前ならぬ塩竈前料理という概念ですね。あ、なるほど、そう言うことですか。納得しました。長々とすみません。考え出すと止まらない悪い癖が出てしまいました。^^

 

 

  

 

   本日は塩竈での仕事の打ち上げ、翠松亭さん自慢の夜の膳で会食です。
suishou2.jpgsuishou1.jpg
 7〜8年ほど前に昼の定食を頂いたことはあるのですが、夜の本格的なお料理は初めてです。どんな鹽竈料理が出てくるのだろう。

 

 

 


 今晩は親方おまかせ膳3885円をいただきます。最初の前菜三点盛り、きっちり仕事がしてあります。
suishou4.jpg
 左から白子の煮付け、うまき(?)に海藻蒟蒻とはじかみ、松風。紅葉が夏らしさを演出します。この後の料理に期待が高まります。
   


 

 

 
 左はイイダコの加工品でしょう。ピリ辛の麹漬け風でした。煮物は飛竜頭、里芋、ヤングコーンに紅葉麩です。
suishou5.jpgsuishou7.jpg

 煮物はダシが効いていますが、味付けは上品です。

 

 

 

 

 まず、お造り4種盛りです。見て下さい。この蝶の細工が施してあるカボチャを。
suishou10.jpg
 あしらいにも細やかな神経が行き届いていますよ。これの作り方を解くのに、かなり時間が掛かりましたよ。繊細な技術ですね〜。お造りには浦霞の純米酒でも合わせてやりたいところですが、まだ謹慎中の身。ビールを舐める程度で許してもらいます。なんのこっちゃ。^^

 

 

 

 

 
  スズキの木の芽焼きと天ぷら盛り合わせです。
suishou9.jpgsuishou11.jpg

 スズキは身もよく締まっていて、鮮度の良さを感じます。ところで、料理の下にちらちら見えるのは、新聞紙じゃありませんよ。塩竈の観光案内地図がマット代わりに使われています。料理が出るまでの間は、これで楽しんでいました。

 

 

 

 

 

 旬のホヤ刺身です。殻に熱を加えて発色させてから添えてあるところが憎いです。
suishou12.jpg
 これが酢の物にしてあったら、興醒めなのですが、鮮度の良さを活かして、刺身風に盛り付けてあるのが嬉しいです。好みでレモンを搾って頂きます。

 


 

 
 


  〆のお茶漬けはマグロのそぼろと胡麻味噌でした。山葵をちょんと乗せながら頂きます。
suishou14.jpg
  さらりと仕上げて、充実の会食のフィナーレです。今日はお酒より料理を十分に楽しめました。以前は大概飲み過ぎて、最後の方は良く覚えていないことが多いのですが、ずいぶん大人になったものです。^^

 

 

 

 本塩釜の翠松亭さんは鹽竈料理を看板にしておりますが、これは単に塩竈に伝承される郷土料理のことではなく、塩竈の港に水揚げされる塩竈前の魚介類を使った料理を提供してくれるお店でした。この思想をフレンチで実践しているのが同じ本塩釜にあるシェ・ヌーさんですね。どちらのお店にも頑張っていただきたいのですが、市民の食卓に定着し、市民が誇りに思う料理を広げていくことこそが郷土愛の醸成につながるように思えてならないのです。 塩竈汁が日常的な家庭やお店の献立にどのくらい定着したか検証する必要がありそうです。

 

 

 

 

 翠松亭 http://www.suisyoutei.com/

 

  • 所在地  :宮城県塩釜市海岸通4-8  
  • 電話        : 022-362-1777 
  •  営業時間 :11:30〜14:00、17:00〜21:00  (祝祭日) 11:30〜14:30、17:00〜20:30 
  • 定休日    :火曜日
  • 駐車場    :  5台/無料契約駐車場あり

 

 

         ← ご声援よろしくお願いいたします。m(..)m
にほんブログ村 グルメブログ 東日本食べ歩きへ
| ホーム |