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お盆は精進料理で祖先供養

カテゴリー: 料理:野菜・果物

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 仙台のお盆になくてはならない郷土料理、おくずかけです。今年は吉野の本葛で作りました。

 

 

 

 今年もお盆がやって来ました。私は父親がサラリーマンで核家族、しかも転勤族だったため、お盆の儀式を正式に体験することなく、大人になってしまいました。ただ、夏休みに仙台の父親の実家に滞在した年だけは、迎え火を焚いたり、ナスやキュウリに割り箸を差した牛や馬を供えて祖先の精霊を迎えたものです。

 

 自分の家族ができてからも、幸い両親共に健在なので我が家には仏壇もなく、自分の子供達にもお盆の習わしを承継できなかったことを今ごろになって悔やんでいます。その分は盆踊りに参加する形で代償としてきましが。^^  今年は仙台に伝わるお盆の料理をきちんと作って祖先を迎えたいと思います。原則として仏事なので精進料理とし、動物性の食材は使わないことにしました。

 

 

 


 

 

 今年のお盆の精進料理。仙台の郷土料理、おくずかけを筆頭に野菜の煮物、精進揚げ、デザートにずんだ白玉を作りました。
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 夏野菜は菜園から毎日食べきれないくらい取れていますので、在庫の一掃にも都合の良い献立ともなりました。

 

 

 

 

 

 宮城のお盆やお彼岸に定番のおくずかけは野菜の細々をたっぷりのダシで煮て、本葛でとろみ付けた、いわゆるあんかけです。
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 夏野菜や根菜類を7~8mm角に切っていきます。どの野菜を使わなくてはならないという決まりはありませんが、普通、野菜は茄子、人参、大根、里芋、牛蒡、茸類、莢隠元などが入り、これらに玉麩、油揚げ、蒟蒻などが加わります。茄子や牛蒡は事前に水に晒してアクを取っておきます。ダシはお精進なので、干し椎茸と昆布で取り、取った後、これらも細かく切って具に加えます。今日はとろみ付けに、吉野の本葛を使いました。だからおくずかけと言うのですが、最近はジャガイモ澱粉の片栗粉が主流となりました。本葛で作ったおくずかけは片栗粉と違って、艶やかに光り輝き、粘り付くようなとろみがあります。

 

 

 

 

 


 今日はおくずかけをかけた白石温麺が主食ですので、汁物替わりのおくずかけというより、あんかけ温麺のようです。
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 子供の頃もおくずかけに冷や麦か干し饂飩を少し入れてくれましたが、これを麺料理としてたっぷり食べたいなぁといつも思ってました。おくずかけすっぽこ汁と呼ぶ地域があるそうで、これについては昨年の記事に考察していますので、興味のある方はこちらをご覧下さい。

 

 

 


 

 続いて、野菜の煮物です。だしはやはり干し椎茸と昆布でとっています。
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 材料も油麩以外は、全部、我が家の菜園で穫れたものです。仙台の父親の実家では油麩を食べる習慣がなかったように記憶しています。油麩は私が仙台に戻ってから県北で出会い、あまりに美味しく、我が家の煮物に加えるようになりました。油麩に関する記事はこちらご参照下さい。

 

 

 


 

 

 精進揚げは同じ材料でも、豪華に見えますね。
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 南瓜、牛蒡、茄子、人参、莢隠元に、変わったところで茗荷とプチトマトも揚げています。今は亡き祖父は目がショボショボしてくると、天ぷらでパッチリさせると言って嬉しそうに食べていました。当時、天ぷらはご馳走だったようで、次の日にもとっておいて、ご飯に埋め込んで醤油を垂らしたり、味噌汁に入れて何度も楽しんだものでした。今の私は天つゆや塩よりレモン醤油でさっぱり食べるのが大好きです。

 

 

 


 デザートには仙台名物ずんだ餅ならぬずんだ白玉です。
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 ずんだは枝豆を茹でて擂り潰し、砂糖と塩で調味した一種の餡です。餅に絡めて食べるのが普通ですが、白玉でも美味しいですよ。最近はずんだアイスやずんだパフェなんてものも登場してきました。ずんだ餅の作り方はこちらをご覧下さい。

 

 

 

 お盆の意味をまじめに考えたこともなく大人になってしまいましたが、この機会に自分がなぜ存在するのか祖先と自分と子孫への流れの中で見つめ直してみたいと思います。柄にもなく、抹香臭いことを言い出してしまいましたが、宗教的なノルマの儀式としてではなく、日本の伝統風情としても貴重な習慣であり、食文化にも影響を与えているとなれば、継承しなければならない行事だと切に思うのです。本日から送り盆の16日まではどこでも祖先を供養し、各種のイベントが開催されます。食いしん坊家系の我が家ではご先祖を心を込めて作った精進料理で供養したいと思います。

 

 

 


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