玉葱を皮も剥かずに丸ごとオーブンで焼いたことがありますか。このダイナミックな料理は旨味が封じ込められたまま加熱されるので甘みも強く、玉葱の力強さを感じることができます。そこで、根菜類の収納箱を漁っていたのですが、うかつにもかなり前の玉葱が3個も発掘されました。しかも、もう芽が伸びています。^^
このようになっても、周囲が硬ければ芯を除いて食べるのですが、これらは全体がゆるみ始めています。でも、捨てたりはしません。
芽が出た玉葱は土に植えておけば、しばらくすると葉玉葱として利用できるようになります。長葱の代わりに使ったり、ぬたや炒め物で食べると美味しいのです。
さて、芽の出ていない玉葱は天地を少しずつ切っておきます。
天板の上での安定と食べやすくするためです。
さて、いよいよ丸焼きの開始です。180℃で30分でじっくり焼き上げます。
実はこの後、10分後に里芋も加えて焼いてみました。
こんな感じで焼き上がりました。好い香りが立ち上ります。
玉葱のお供として焼いた里芋ですが、なんかよいオーラを発してますね。玉葱は食べやすいように縦に切れ目を入れて食卓に運びます。
そのまま、塩胡椒やポン酢でも美味しいのですが、今日はちょっと趣向を凝らします。
ディップと言いますか餡と言いますかつけダレと言いますか、味付け用に2種類を用意しました。
こちらはミートソースです。いわゆるパスタ用のボロネーゼ・ソースです。
玉葱や人参、マッシュルームを刻んで、オリーブオイルとニンニクで炒めてから挽き肉と水煮のトマトを加えて煮込み、塩胡椒で味を調えました。
玉葱とミートソースの相性は非の打ち所がありません。
当然ながら、ミートソースの構成要員ですから、合わないはずがありません。
こちらは和風で蕗の薹(フキノトウ)味噌です。
先日、採ってきたフキノトウで作った自家製です。作り方はこちらをご参照下さい。
これは春らしい一品になりました。玉葱が和風の感覚で味わえます。
甘みが被るかと心配したのですが、フキノトウの苦味が引き締めてくれています。
ついでに焼いた里芋ですが、これが案外良い具合。
里芋の焼き芋はあまり馴染みがないかも知れませんが、少し締まった感じと香ばしさが里芋には新鮮です。
あ、そうそう。これは先日採ってきたフキノトウのダシ酢醤油漬けです。
これは私の最高推奨レベルの珍味です。フキノトウの鮮烈な香りがダシの効いた酢醤油と上手い具合に共演しています。縦半分に切ったフキノトウは軽く酢水で湯がいてから漬け込みました。
焼き芋は丸ごと料理するものですが、この手法はあまり他の野菜に使われていません。カボチャも詰め物をした料理はありますが、そのまんま焼いてみたらどうなるか興味深いですね。爆発するのか、中がトロリと餡のようになるのか・・・。^^ そう言えば、ナスも皮を犠牲にしてこんがり焼いた焼きナスは水っぽさがなくて美味しいですよね。
お花見やりませんか!詳しくはこちらをどうぞ。

