花見がきで名残のかき三昧
カテゴリー: 料理:貝類
前記事でお花見オフ会用のカキの燻製作りをご紹介しましたが、その際にカキを煮た煮汁や形の悪い煮ガキが残りました。これを使って美味しいカキ料理を作ってみましょう。このシーズンのカキは花見ガキと言って一年で一番美味しくなっています。食べなきゃ損ですよ。
通常、カキの燻製を作る場合は、スパイスや香辛野菜を加えた調味(ソミュール)液で煮ますが、エキスたっぷりの煮汁を有効に使いたく、今回は味醂と醤油ベースの煮汁にしています。
ソミュール液もスープか何かに使えそうですが、スパイス類が利き過ぎて、あまり美味しくありません。和風の煮汁は何にでも使えて便利です。煮汁には生姜のスライスだけ加えています。後の料理を考えてカキの身も幾分多めに残しています。
この煮汁は薄めればカキ汁として飲めますが、今回はこれでかきご飯を作ります。
煮汁は漉しておきます。煮ガキは適当な大きさに切り分けておきます。
米を研ぎ、煮汁を薄めて水加減をしてから炊き始めます。
味加減は少し薄めでちょうどよくなります。
カキの身はご飯が炊けてから混ぜ合わせます。
さらにひと蒸らししたら出来上がりです。
今日はカキご飯にカキフライでカキ三昧です。
花見のシーズンの花見ガキは大粒で旨味が濃くて美味しいですよ。
カキご飯も艶やかに炊き上がりました。
花見ガキはカキの白い部分が厚くなっていますが、いわゆるカキ臭さは軽くなり、マイルドな味わいです。
花見ガキのカキフライは大粒なので食べ応えがあります。
後方には新玉葱のフライも盛り込んであります。
さて、かき三昧と言うからには、もう1品欲しいですね。翌日ですが、余ったカキフライを使って、ちょっと変わったかき丼を作ります。
最初に櫛切りの玉葱を油で炒めて、それにトマトケチャップ、中濃ソース、醤油と水を加え、ヒタヒタになるまでよく煮込みます。最後にカキフライを入れて、両面がソースを吸って、膨らむまでそっと煮ていきます。
はい、これがサエモン流かき丼です。手前味噌ですが、美味しいですよ。
ご飯の上に、煮込んだ玉葱を乗せ、その上にレタスの千切りを被せます。最後にソースをたっぷり含んだカキフライを並べて出来上がりです。つぼみ菜をトッピングに使いました。
花見ガキも4月いっぱいでお終いとなります。スーパーでも大粒のカキがこのシーズンに出回るようになってきています。みなさん、カキの一番美味しいシーズンがわかってきたのでしょう。カキには、各種のミネラルが豊富ですし、最近、血圧を下げる効果のある生理活性物質アンジオテンシンが含まれていることが発見されました。美味しく食べて、身体にもよい新鮮なカキが食べられるのは宮城県民の特権ですね。