松島湾のハゼで天ぷらです
カテゴリー: 料理:釣り魚
松島湾のハゼ釣りは全国的に有名で、東京湾などと比較して初秋から大型のハゼが釣れることが知られています。実はこれは、水温が低いために1年目の成長が遅く、年内に成熟できないで、大部分が越冬して満2歳の早春に初めて産卵に参加して寿命を全うするからです。
従って、初秋より全長20cm近いハゼが竿先を引き込み、晩秋ともなれば、25cmもあるジャンボハゼがたまに釣れたりするのです。これらは1歳半から1歳8ヶ月のハゼ(ヒネハゼ)ですが、9月に入るとその年生まれの人差し指くらいのハゼ(デキハゼ)が餌を突くようになり、大型狙いの邪魔になるのです。
さて、師匠より今年のハゼは良さそうだとの情報を頂き、さっそく、もう一人の弟子とその彼女の3人で行って参りました。
曇りの予想がすっかり外れ、夏の再来を思わせる暑さとなりました。
晴れて日射しも強いのですが、空気が乾燥していて実に清々しい。久々にの〜んびりした気持ちに浸ります。波もなく釣りはどうでも良くなるような気持ちよさ。
昼前に早々お弁当タイムです。つぅか、酒の肴です。必ず入る半熟香味卵。^^

いや、ビールの旨いこと。ますます、釣りはどうでも良くなります。その後、日射しもきつくなり、昼頃には暑さでグロッキー気味、何とか各人が夕食のおかず分は釣りましたので早揚がりしました。
ほら結構釣れたでしょう。松島湾のヒネハゼです。
サイズはだいたい16〜18cmで型が揃っています。少し痩せていますが、これから晩秋に向かって肥えていくでしょう。
疲れた身体にむち打って、ハゼを天ぷら用に捌いていきます。
小出刃で鱗を落とし、頭と内臓を取ってから、背開きにしていきます。結構、根詰める仕事です。
苦労の甲斐があって、熱々の天ぷらにありつくことが出来ました。今年の初物です。
酒肴には山椒塩またはレモン醤油で頂きます。
なんて、美味いのでしょう。さっくり衣の中の白身は口の中でまるで泡雪のようにほろほろと崩れます。キスともギンポともメゴチとも違う儚さのある食感は堪えられないです。毎年、この時期に松島湾のハゼ天を食べないと秋を認めることが出来ません。早春の蕗の薹と同じで私にとって不可欠な季節替えの味覚なのです。
東京ではかつて彼岸のハゼを食べると中風にならないと言われ、江戸っ子たちがこぞって秋のハゼを釣ったものでした。宮城では晩秋の頃に釣れるジャンボハゼを焼き干しにして、正月の雑煮のダシとしています。ハゼ釣りはこれから手がかじかむ頃まで続きます。



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