朴の実酒を作ってみた
カテゴリー: 料理:農産加工品
まずはこれをご覧下さい。何だと思いますか?
まるで甲殻類か棘皮動物のようでもあり、熱帯の果物のようにも見える物体ですが、これは朴の木(ホオノキ)の実です。正確に言うとこの塊の中に多数の実が入っていますので集合体です。壽丸さんがご自宅の裏山から採ってきて下さいました(9月10日)。
朴の木は高さ30m位になるモクレン科の大木で、その葉っぱも大きく香りがよいので岐阜県では朴葉味噌(朴葉を鍋替わりにして挽肉や茸を味噌と味醂で炒めた料理)に使われています。
我が家の近くの山にも何本か生えているのですが、木が高くて手が出ず、実が落ちてくるのを狙っていたところでした。ただ、落ちた実は大抵虫に食われていますので、助かりました。壽丸さん、ありがとうございます。
この朴の実、とても良い香りがするのです。漢方では和厚朴実といい、樹皮と同じく苦い煎じ汁を健胃剤や腹痛薬にするそうです。壽丸さんは昨年、日本酒に香りを移して楽しんでおられたのですが、これを焼酎に漬けてみたくて時機到来を今か今かと待ってました。
朴の実の果実酒に挑戦します。いつものようにホワイトリカー35度に漬け込みますが、氷砂糖は入れません(9月11日)。
これはどう見ても、どう見ても海底生物のフォルマリン標本にしか見えませんね。^^
【20日後】
漬け込んでから、まだ、20日しか経っていませんが、様子を見てみると既に結構色が出ています(9月30日)。

ちょっと味見してみたら、かなり強い味と香りがするじゃありませんか!でも、なんというか。如何にも漢方と言ったらよいのか。。。表現が難しい風味です。率直に言いますと、杉や松のヤニのようなギンとした強い芳香、仁丹の苦味と甘味、うがい薬の清涼感と薬臭さ、、、、決して、美味しいとは言えませんが、何か体には効きそうなのを直感で感じます。
ただ、本当に35度の焼酎で抽出して良かったのだろうか? 不安になります。さっそく、ネットや本草酒166種が解説されている清水大典著(1983年)薬酒・果実酒全科で調べてみますが、朴の実酒は紹介されていません。ますます不安。はやり、さっと日本酒に香りを移す位が正しい利用法なのだろうか。
朴の木にはマグノロール、ホオノキオール、マグノクラリンなどが含まれ、特にマグノクラリンはアルカロイドの一種で、神経性の筋弛緩作用も弱いながら持ちます。さらに、マグノロール、ホオノキオールはジフェニル化合物で中枢性筋弛緩作用を持つとされています。こりゃ、とんでもないものを作ってしまったのかも知れない。
が〜ん。。。でも、漢方薬だから劇的な作用はないはず、今日から少しづつ飲んでみよう。それで、体調に変化があったらやめればいいや。いずれにしろ、これ以上濃くなるとやばそうなので、実は引き上げることにします。もしかしたら、一般の果実酒のようにこのあと、2ヶ月くらい寝かせた方が味が馴染むのかも知れませんが、上記のように味の楽しむ酒と言うより、これは薬として服用するものでしょう。なにか変わったことが起きましたら、ご報告します。^^




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