メバルを干物で楽しみます
カテゴリー: 料理:釣り魚
三が日の最終日に釣り初め に行って、幸先の良い釣果に恵まれました。メバルを筆頭にクロソイ、キツネメバル(マソイ)、アイナメ、マサバの5目釣りの達成です。
釣り初めの釣果です。壽丸さんと仙台湾に釣航しました。
表面の水温は10℃位ですが、まだ、サバがいたのには驚きです。持ち帰ったサイズの他にも25cm位の当歳魚が多数掛かってきました。海にも温暖化の影響が出ているのでしょうか。
今回はメバルが主役です。このメバル、全長で27cmもありました。おそらく6歳は超えているでしょう。
仙台湾ではこのサイズはなかなか釣れません。尺(30cm)を超えるとお祝いものです。
ところで、このメバル、古くからその分類が論争されてきました。この100年の間に何度か2〜3種に分けられたり、1種類にまとめられたりしてきたそうです。ところが近年(2002甲斐ほか)、遺伝子解析のお陰により、3種類であったことが判明したそうで、それぞれの特徴は以下のようになります。
A型(赤色型) :体色には変異があるが、赤褐色で特に胸鰭と腹鰭が赤っぽい。
内湾に多い。
胸鰭の軟条数15本
B型(黒色型) :生きている時は背側が青っぽく、黒色の斑紋も少なめ。死後は
黒っぽくなる。比較的外海に多い。
胸鰭の軟条数16本
C型(茶色型) :焦げ茶色が基調で、胸鰭と腹鰭が茶色っぽいか黒っぽい。体高が
高くなる。最もポピュラーなメバルで、一般にこれを「黒」と呼ぶことが
多い。
胸鰭の軟条数17本
これらは単なる色彩変異ではなく、同所的にも生息するので繁殖が隔離されている、すなわち別種だそうです。まだ、それぞれの和名は付けられていませんが、近い将来、それぞれが○○メバル、△△メバル・・・となるのでしょう。
さて、気になる仙台湾のメバルですが、今回釣ってきたものの胸鰭条数を数えた限りでは、C型(茶色型)になりました。ただ、三陸沿岸の藻場ではかなり赤っぽいメバルが釣れますので、もしかしたらA型もいるのかも知れません。
前置きが長くなりしたが、メバルの干物です。釣りから帰ってきて即座に開いて、塩をして干しました。残念ながら夜間は風もなく全然乾かなかったので、二昼夜干しておきました。

気温が低いこの時期は鮮度が維持された干物が出来ます。蝿も来ないので助かります。ただ、猫が庭に来ることはありますが、ここは2階のバルコニーなのでまだ、被害はありません。
こんがりと炙っていただきます。生と違って焦げやすいので弱火でじっくりと。
さすが、メバルですね。生の塩焼きも美味しいのですから、旨味が濃縮される干物はなおさらです。夏の頃の脂が乗ったメバルではありませんが、深い味わいには変わりありません。ご飯にも酒肴にもピッタリの逸品です。
これは余録です。刺身で頂いた27cmのメバルの中落ちで作ったメバルの骨酒です。
中落ちに軽く塩をしてからこんがり焙って、干物と一緒に干しておきました。熱々の熱燗を注いで旨味を引き出します。これは、フグのような上品さではありませんが、野趣に満ちた美味さがフグより濃厚ですよ。
今宵はメバルの二夜干しと骨酒ですっかりご機嫌となりました。メバルがどうやって種類を増やしていったのか、酔った頭で妄想しています。生き物ってそれぞれに長い歴史があり、餌を巡る環境や外敵から身を守るために色々工夫して進化してきたのですね。無駄な殺生はできません。その重みを有り難く味わう気持ちが大切ですね。



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