恵方巻き食べました?
カテゴリー: 料理:穀・粉類
昨日は節分、立春の前日で旧暦では大晦日に当たり、今日が元日。みちのくではまだまだ寒さも衰えを見せませんが、晴れた日の陽射しが少しずつ力強くなっているのを感じます。節分といえば、豆まきですが、近年は太巻きを丸かぶりで食べるのが流行しています。そうです、恵方巻きですね。節分の夜にその年の恵方に向かって、目を閉じて無言のまま太巻きを丸かぶりするとその年の災難をのがれることができるとされています。丸かぶりという言葉からもわかるように、これは大阪で始まった習わしとされています。
この際だから、少し調べてみると、確かに大阪の船場の商人の間では商売繁盛の祈願事として古くから行われていたようで、昭和の初期には節分の丸かぶりずしの広告も出されています。しかしながら、その他の地方では突然恵方巻きが降ってわいたような感じでしょう。実際、戦後はこの習わしも廃れていたようですが、1970年代に大阪海苔問屋協同組合が海苔の販売促進の一環としてポスターを作り、節分のイベントして海苔巻きの早食い競争を行ったことが復活の原因らしいです。
それが、なぜ全国に普及したかというと、売り上げが落ちるこの時期の販売イベントとしてコンビニが飛びついたからです。それと掃除が伴う豆まきより、夕食兼用で後片づけの要らない海苔巻きは奥様方にも歓迎されたためとされています。御利益のほどはともかく、近年の売り上げが140億円にも上ると推定されていますので、1本400円としますとこの日1日で3500万枚もの海苔が消費されることになり、海苔問屋さんの作戦は大成功ということになりますね。
ともあれ、海苔巻きは好きですし、楽しそうなので我が家でもやってみます。でも、海苔巻きくらいはご家庭で作るようにしましょう。巻き寿司も日本の文化です。このイベントと共に伝承していければよいのですが。
まずは、寿司飯を作ります。巻き込む具は諸説有り、干瓢と高野豆腐くらいとする質素なものから、七福神に因んで7種類ともいわれています。

寿司飯は昆布と塩を加えて炊き、炊き上がったら砂糖を溶かした酢を打って冷まします。今日は太巻きに卵焼き、焼き穴子、カニかま、三つ葉、乾し椎茸、干瓢を準備しました。よく彩りにピンクの桜でんぶが使われますが、あれ苦手なんです。太巻きの他に遊び心でチーズやネギトロの細巻きも作ってみます。
海苔巻きは海苔を1枚半使う極太巻きから半枚で巻く細巻きまでありますが、今日は1枚で巻く太巻きと半枚の細巻きです。海苔巻きはあまり具を欲張ると閉じなくなりますのでご注意。

寿司飯は厚さ7〜8mmで前後にとじしろを取るように海苔に均していきます。手前から巻きますので、向こう側のとじしろに糊の代わりのご飯粒を付けておきます。中央部のご飯を少し凹ませて、卵焼きなどの太い具材をその溝に配置します。
大胆に巻かないと具が崩れて閉じなくなります。ご飯と具材の量のバランスは体得するしかありません。

両方の親指で巻き簀を、その他の指で具を押さえて、軽く巻き上げ、その後くるんと二段階で力強く巻き締めます。巻き簀を巻き直して形を整えながら押さえます。その後、巻き簀を巻いたまま3分くらい安定させましょう。
恵方巻きは包丁で切ると縁も切れるといい、丸かぶりするのが習いです。しかし、巻き寿司で重要なのは断面の美しさです。料理をとるか縁起を担ぐか悩んだのですが、海苔問屋とコンビニが販売促進のためにプロモートしたイベントですので、海苔巻きを美しく食べてあげることにしました。それに何も言わず、もぐもぐと1本食べてしまうのも、食べ物や作った人への感謝が薄れそうです。海苔を確実に一人一枚食べさせる手段としては最高ですが。
盛り付けた海苔巻き各種です。太巻きの手前には左からネギトロ、チーズ+ハム、干瓢の細巻きです。

チーズ+ハムには山葵ではなく、芥子を使っています。とりあえず、簡単な豆まきもやりました。でも、歳の数も豆食べたら、巻き寿司が美味しくなくなるので、ちょっとだけ。
もう少し、具が多くても良いくらいですね。この辺の加減が難しいのですよ。
巻き寿司は出来たてでなくても美味しく頂けるので、ゆっくり作って一風呂浴びてからビールと共に頂きます。これじゃ、御利益ありませんね。^^
干瓢巻きは歌舞伎で有名な助六寿司になくてはならない古典的な細巻きですが、これに山葵を効かせると通好みの逸品となります。
醤油は付けません。干瓢の甘辛さと山葵の刺激が絶妙なコンビネーションです。
すっかり、海苔問屋さんとコンビニに踊らされている恵方巻きですが、海苔の消費拡大と巻き寿司という日本の伝統食を伝承するためにも好都合なイベントですので、みんなで楽しみましょう。
← ご声援よろしくお願いいたします。m(..)m


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