あぶら麩ってなに??
カテゴリー: 料理:農産加工品
まずは、これを見て下さい。何だかわかりますでしょうか?
バケット(フランスパン)のように見えますが、実はこれ、お麩なんです。宮城県の方には馴染み深い「あぶら麩」というもので、県北部の北上川流域で古くから食べられてきましたが、あまり全国には知られておりません。
最近は山形屋さんの「仙台麩」が有名になりましたが、食品表示上の名称は「あぶら麩」です。
価格はメーカーやサイズにより異なりますが、長さ25〜30cm、直径5〜6cmくらいのが2本で340〜400円です。
ご承知のようにお麩は、小麦粉を食塩水で練って、さらに水中で揉んで澱粉を取り去り、残ったグルテンを加熱した加工食品ですが、加熱の仕方によって種類が分かれます。蒸したものが「生麩」、焼いたものが「焼き麩」、油で揚げたものがこの「あぶら麩」です。
輪切りにして、様々な料理に使われますが、「生麩」とも「焼き麩」とも違ったフワフワ+トロリとした食感は独特のものです。揚げてあるので滲み出てくる油のコクも他の麩にはない味わいです。宮城に移り住んで初めてこの「あぶら麩」を食べた時、今まで体験したことのない感覚に「なんじゃ〜?」って感じだったのをよく覚えております。そして、また無性に食べたくなる不思議な食品です。
定番の料理は煮物です。よくお盆の時に食べる風習があります。
油揚げのように煮物に深い味わいをプラスしてくれます。水分をかなり吸収しますので煮汁は多めにしておきます。長く煮ると煮崩れますので、最後に加えてしっとりしたら出来上がりです。うどんやそばのトッピングとしても重宝です。
もう1品、「あぶら麩丼」です。これは登米町の名物料理です。
要するに親子丼の鶏肉を「あぶら麩」に代えたものです。登米町内にはこれを味わえる食事処もあります。
「あぶら麩」は食の均一化が進む現代において、貴重なローカルフードです。独特の味わいをいつまでも大切に守っていきたいものです。
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