【仙台市秋保】主婦の店・さいちのおはぎ
カテゴリー: 紹介:パン・菓子
先週、仕事で秋保に寄った際に偶然、共同浴場を見つけました。大きなホテルがそびえ立つ温泉街の裏側にまるで隠れるようにやってます。どうしても浸かりたくて、週末にまたやってきてしまいました。^^
秋保温泉の共同浴場です。入浴料はたったの300円。周りは巨大な有名どころのホテルが建ち並びます。駐車場がないので町はずれの邪魔にならなそうな所を慎重に選んで駐車しました。

発券機で券を買って、湯守のおじさんに渡します。予想よりかなり規模が小さく、小さな民宿の風呂程度でしょうか。先に3人の方が浸かっていたのですが、とても入れません。仕方なく洗い場で空くのを待ちます。やっと順番がやって来て浸かりましたが、体が冷えたせいもあるのでしょうが、とにかく熱い。慣れるまで強ばった顔になっていたことと思います。でも、さすが秋保温泉、透明な食塩泉が贅沢に掛け流しです。ここは地元の人のためだけに造られた共同浴場で、よそから大勢が押しかけることを想定はしていなかったのでしょう。
ここの温泉はさらりとしているのですが、いつまでも体がぽかぽかした感じでいいすね。余韻に浸りながら温泉街を歩きますが、実は今日の目的はもう一つ。この温泉街には、恐るべき小さなスーパーがあるのです。その名は主婦の店さいち、本当に大きなコンビニほどのお店なのですが、手作りのおはぎとお惣菜が人気で地元の方ばかりではなく、温泉帰りの観光客やわざわざ遠方よりおはぎを求めてくるお客が絶えません。
秋保の温泉街にある驚異のスーパー、主婦の店さいちです。

このお店、なんと、全国のお惣菜を扱うスーパー・コンビニ・小売店400社が視察研修にやってきたそうです。その秘密を探ってみます。
確かに店は小さい、本当にいなか町にあるスーパーなんですが、なぜか活気に満ちてます。人気のお惣菜コーナーも1レーン半しかありません。

品数は多いです。でも、よく見るとどれもごく在り来たりなお惣菜。いつも家庭で食べているような揚げ物、おばあちゃんがよく作るような煮物や漬け物、、、そんな感じのものが並んでいます。実はこの当たり前が大手スーパーに出来ないことなのです。
2006年2月6日の日経ビジネスの記事を参考にしながら、この主婦の店さいちの秘密を自分なりにまとめてみました。
■ 地元で普通に食べられているお惣菜を提供
珍しいものは長続きしない。日頃よく食べられている物は毎日売れる。
手間のかかる惣菜を家庭より美味しく提供。
■ レシピをなくした
売れない時にレシピのせいに出来ない。調理する者の味覚が鍛えられる。
顧客の嗜好にフレキシブルに対応可能。
■ 一人一人が調理からパックまで
材料選びから陳列まで各店員が行う。商品に責任感を持つようになる。
トレースアビリティも確保される。
(だから、従業員数は店舗規模にしては多い。)
■ 防腐剤・保存料を一切使わない
日持ちはしないが、顧客の健康重視と自然な作り方の美味しさで差別化。
■ その日で完売
夕方半値にして売り切る。持ち越し商品がないことで信頼感が生まれる。
つまり、合理性より地元顧客の好みや健康を考えた自然なお総菜は、地元だけではなく遠方からも人が集まるという良い見本です。面倒な料理を家庭より美味しく、しかも安全安心に提供するという当たり前なことが珍しい現在の日本。大手スーパーと違って「競争相手は、同業者ではなく、地元の主婦」という佐藤啓二社長の人間性がこのお店では感じられます。
さて、さいちの売り上げの4分の1を占める名物のおはぎ。現在、街の名物ともされて秋保おはぎとして宣伝しています。

観光地の名物に美味いものなしと揶揄されることもありますが、このおはぎは名物にしようとしてなったのではなく、美味しいから気付いたら名物になっていたというのが真相です。
お惣菜コーナーの反対側にはズラリとその日に作られたおはぎが並びます。

基本はあんこ(粒餡)、ごま、きなこの3種類。きな粉は青ばた豆なので美しい鶯色をしています。おはぎではありませんが、納豆餅も数パックありました。どれも1個あたり105円で、1パック2個、3個、6個、10個の4種類から選べます。
正直、おはぎは「参りました!」の部類なのですが、細君の指令により3個入りを購入。

一つがかなり大きいです。この餡をよく見ていると、なぜかあまり甘くないように感じます。不思議なことに辛党の私が食べてみたい気になっています。
帰宅後、さっそく、お茶を用意して試食会です。
ありゃ、これは凄い。半突きの餅米よりあんこの方がずっと多いです。主役はあんこなのですね。逃げ出したいのを堪えて、恐る恐る口に入れると、やはり予想通り、甘味がぐっと抑えられていました。今まで食べた市販のおはぎの中では一番甘くないかも知れない。しかも、塩味が効いているのです。甘味を増すための塩味ではなく、甘塩っぱいを表現する塩味です。これならいけます。1個完食です。しかも、また食べたい気持ちも起きています。恐るべきおはぎです。
現在、日本中どこに行っても全国展開するスーパーやコンビニが、地元商店を閉店に追い込んで旧市街地の空洞化が見られます。しかしながら、さいちのように地場に根付いて大手に真似の出来ない顧客最優先のスモールビジネスでたくましく生き延びているお店もあります。
我々消費者もお店に対して、一年中多くの生鮮品や惣菜が同じで価格であることを求め過ぎると、そのツケは国内一次産業を締め付け、さらには、海外から安全性の確保が怪しい食品まで輸入しなければならなくなります。四季折々の美味しい食材に恵まれた日本、同じ島国であるイギリスを見習って、食料自給率を一刻も早く回復させたいものです。
秋保温泉共同浴場
- 所在地 :仙台市太白区秋保町湯元薬師100
- 電話 :022-398-2774
- 営業時間 :6:30〜21:30(冬期は7:00〜)
- 定休日 :第2,4水休
- 駐車場 :なし
- 入浴料 :300円
主婦の店 さいち
- 所在地 :宮城県仙台市太白区秋保町湯元字薬師27
- 電話 :022-398-2101
- 営業時間 :9:00〜20:00
- 定休日 :第2・4水曜日(8月・12月は変更になる場合もある)
- 駐車場 :20台位(昼から夕方は混みます)
← ご声援よろしくお願いいたします。m(..)m


コメントの投稿