【山形県天童市】大久保の冷やしとりそば
カテゴリー: 外食:蕎麦
山形県天童市内の蕎麦巡り第2弾は温泉街の南の舞鶴山麓にあるお蕎麦屋さんです。その前にやま竹さん(前記事)で頂いたせいろを消化するために山頂の天童公園を散策します。
天童の市街地の南には標高200mほどの舞鶴山があり、頂上にはかつて天童織田藩の山城があったそうです。ここから天童の街並みが一望できます。
現在、頂上には愛宕神社と天童神社が残されており、広々とした天童公園になっています。春はサクラが咲き乱れ、絶好のお花見スポットとなっているそうです。有名な人間将棋もここで行われるそうです。
この山の麓には天童民芸館(佐藤千夜子の生家)があります。
昔の民家を私設資料館にしておりますので、薄暗い部屋にあらゆる生活の道具が並べてあり、少しおどろおどろしい感じもします。人形や玩具が単なる展示とは異なり、生活の中で息づいているのを感じました。なお、佐藤千夜子は日本初のレコード歌手であり、その波瀾万丈な人生はNHKの連続テレビ小説「いちばん星」のモデルともなりました。
この民芸館の近くにあります大久保そばさんです。
天童公園の登り口にあり、大きな民家に幟旗が立っていますので、すぐにわかります。
店内も土間や広い座敷に昔の佇まいを見せています。お昼を過ぎますと次々とテーブルが埋まっていきます。
床の間に掛け軸もあり、よそ様のお宅で蕎麦をご馳走になる雰囲気です。
前記事でご紹介したやま竹さん(前記事)とは対照的にぐっと庶民的な献立となります。
板そばの並がたったの600円です。天ぷらそばが750円。庶民の日常のそばとして親しまれてきましたお店ですね。こちらではにしんそばも人気商品です。
今日はまだ暑いので山形名物の冷やしとりそばを頂きます。山形ではこれを肉そばということもあります。
これは見た目よりかなりボリュームがありました。これだけのセットでたったの650円ですよ。まごころがズンと伝わります。
前菜に漬け物と箸休めに青菜漬けの油炒めが付きます。
漬け物は大根とキュウリの古漬けに一味唐辛子がかけてあります。青菜漬けの炒め物もご飯が欲しくなる美味しさでした。
この鶏がすごいです。決して柔くはありません。噛むほどに味が湧き出ます。
ダシのよく出る老鶏なんでしょうか。それをきちっと味付けて、若干乾燥させてから薄く切ったような感じです。
鶏の他にも乾し椎茸やゴボウなど色々入っています。鶏のダシががっちり効いたつゆの美味いこと。決してギンギンには冷やしてありません。ほんのりと冷たいのが良いのです。
味や歯応えの変化が楽しめます。鶏の脂はこの程度の温度なら固まらないのですね。
この麺もやま竹さんとは対極を成す山形本来の田舎蕎麦です。
黒くて太い二八の田舎蕎麦はしっかり噛まないとなかなか飲み込めません。これ一杯で十分お腹が一杯になるお蕎麦でした。
今回は天童市内で対照的なお蕎麦屋さんを続けて2軒ご紹介しました。更科系の色白、細打ちの蕎麦と力強い色黒太打ちの田舎蕎麦。どちらも蕎麦なんですが、素麺とうどんの差より大きな違いがあるように感じます。単に蕎麦というくくりでは片付けられない、まるで別種の麺類のようです。私はこのどちらも大好きなんです。天童は仙台からも近く、狭い範囲で各タイプの蕎麦が楽しめる街として、これらも通い続けることでしょう。
大久保そば
- 所在地 :山形県天童市大字天童中2-2-18
- 電話 :023-654-3791
- 営業時間 :11:00〜16:30
- 定休日 :火曜日
- 駐車場 :店の周囲と向かいの空き地に数台



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