【岩手県盛岡市】白沢せんべい店で手焼き体験
カテゴリー: 紹介:パン・菓子
盛岡移動オフ会の第3弾です。夜の宴会まで、まだ美味しいもの探索行脚は続きます。先ほどお昼に蕎麦を頂いた直利庵(前記事)さんは盛岡市街を流れる中津川の南東側にありますが、この一帯を河南と呼び、古くからの経済の中心地だったそうです。盛岡城のあった中津川の北西一帯は現在でも官公庁が建ち並ぶように政治や防衛を担ったのに対し、河南は城下町として造られ、中津川に架けられた上ノ橋、中ノ橋、下ノ橋の3本の橋で結ばれました。
城下町にはよく職業別の集住制度が見られますが、盛岡には今でも鉈屋町、肴町、紺屋町などの町名が残っています。紺屋町は染物屋さんが集まっていた界隈ですが、現在はかつての佇まいを所々に残す商店街となっています。とても魅力的な街並みなので、少し散策してみます。
これは、紺屋町の手作りガイドマップです。
これから訪ねる白沢せんべい店さんの店主白沢国雄 さんがコツコツと手書きしたものです。
左が紺屋町番屋と言われる消防施設です。右は路地から眺めたわんこそば屋(東屋)さん。
紺屋町番屋は大正年間に消防番屋として建てられたそうで、屋根の上には望楼があり、かつてここから盛岡一帯を見張ったのでしょう。わんこそばで有名な東屋さんは明治40年の創業です。直利庵さんと並ぶ老舗の蕎麦処ですね。
この雑貨屋(森丸商店)さんも思わず引き込まれました。右の巨大なタワシはまるで猫バスの縫いぐるみのようです。
ホームセンターが闊歩する以前にはどこの街でも見られたような雑貨屋さんですが、民芸品も扱って味わいのある観光スポットとして生き残っています。この猫バスタワシは12600円でしたが、一体何に使うんだろう?
岩手と言えば、南部鉄器。盛岡の南部鉄器は慶長年間に始まり、以後、盛岡藩主の庇護の下、技術が伝承されてきたそうです。
こちらの釜定工房さんは南部鉄器職人、宮伸穂(みや・のぶほ)さんが三代目を勤める岩手を代表する工房です。私の亡くなった祖父の家は仙台の大手町にありますが、夏でも火鉢にはアラレ模様の南部鉄瓶があって、いつもでもお湯が沸かしてありました。
さて、目的の南部煎餅の老舗、白沢せんべい店さんです。先ほどの紺屋町番屋の斜め向かいになります。
白沢せんべい店さんは昭和11年の創業。小麦粉を焼いた南部煎餅はかつては多くの家庭で作られていたそうです。
こちらのお店では30種類以上のせんべいが常備されています。
最近はリンゴチップスとかサキイカが貼り付いた物などトッピングの工夫が見られ、広島のお好みせんべいのように盛岡冷麺を練り込んだ珍品もあります。
店内の一角にはお茶とせんべいの試食が出来る席も設けてあります。
出来れば、試食しているせんべいが何という商品なのか札でも立ててくれると、購入する時の判断材料になって有り難いのですが。山形の丸八やたら漬さんはそれを上手にやってますね。
なんと昭和の家電が展示してありますよ。テレビでは当時の番組をDVDで映しておりました。
ちょっとした資料館みたいですね。洗濯機も冷蔵庫も今はなきNationalですよ。^^ お茶を飲みながら店内を見渡していると色々なものを発見できます。
お土産用に1種類ずつ10枚を5箱作ってもらいました。10枚だと左の箱になります。
面倒な客で申し訳ありません。でも店員さんはにこやかに対応して下さいました。
こちらのお店の特徴は南部煎餅の手作り体験が出来ることです。要予約ですが、材料費のたった65円でやってくれます。
一旦通りに出て、工場の入り口から中に入り、洗剤で手をよく洗います。手焼きの型が既に火に掛けてありました。最初によく説明を伺います。周りの機械には手を触れないこと、型は熱いので火傷に注意すること、失敗しても泣かないこと。(最後はウソです。^^)
用意して下さったのはカボチャの入ったクッキー生地にパンプキンシード。
いつの頃からでしょうね、南部煎餅にクッキー生地のバージョンが仲間入りしたのは。丸い生地をシードに押し付けてくっつけます。
それを熱々の型に乗せて、蓋を閉めます。鉄で出来た型の重みで自然と平らになっていきます。
時々様子を見ながら表裏を返し、良い焼き色になったら出来上がりです。
ほら、美味しそうでしょ。甘い香りが広がります。
これなら失敗する人はいないでしょうね。でも、火傷をする人はいるかも知れません。生地を入れる時と取り出す時には要注意です。
焼き上がりはまだしっとりとしていて煎餅らしくありません。
でも、待ちきれず、頬張るとホッコリして実に美味しい。これだけは自分で焼かないと食べられない美味しさですね。
紺屋町には見切れなかったお店がまだまだあります。1日かけてじっくり見て回る価値があります。白沢せんべい店さんのような老舗も数多く残っており、継続している物にしかない美しさを実感できます。アメリカ型のワンストップショッピングセンターやモールが古き良き物をどんどんなくしていますが、紺屋町のように古い物を活かした街作りが日本中のシャッター街にも広がれば良いのですが。
そうそう、白沢せんべい店さんでは11月以降の冬期にはせんべいに水飴やチョコ、チーズなどを挟んだバージョンも販売するそうです。是非ともそれらも食べて見たかったですね。今度は泊まりでじっくり来てみましょう。
白沢せんべい店
- 所在地 :岩手県盛岡市紺屋町2-16
- 電話 :019-622-7224
- 営業時間 :9:00〜18:00
- 定休日 :年中無休
- 駐車場 :あり2台
【手焼き体験】
- 開催日:日曜以外
- 開催時間: 9:40、10:00、10:20、11:00、14:00、14:20、14:40
- 所要時間:20分/回
- 体験料:一人65円
- 人数:7名まで/回
- 予約:1ヶ月前から
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