スポンサーサイト

カテゴリー: スポンサー広告

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
-- -- | トラックバック(-) | コメント(-)

【御城下探訪:堤通】陶芸の里を訪ねる(中編)

カテゴリー: 外食:居酒屋・割烹

 北一番町から堤通りを北上して、かつての陶芸の里堤町にやっと着きました。堤焼きは藩政時代に足軽が副業として始めた陶芸だったそうです。現在の堤焼きは人形が有名なのですが、民芸品の他にも日常的な食器もきっと焼かれていたはずです。今回のミッションは堤焼き食器を探し求めるのも目的です。

 


 

 


 堤町の佐大ギャラリー(佐大商店)さんです。どう見ても昔の荒物屋さんにしか見えないのですが・・・。
tutumimati20.jpg 
 人の気配を感じないお店に突入します。

 


 

 


 

 

 店内でいきなり出迎えてくれたのが、トトロのような巨大な狸の焼き物です。にも植木鉢や水鉢が無造作に並びギャラリーというより、やはり荒物屋さんにしか見えません。
tutumiyaki2.jpg tutumiyaki1.jpg
 しばらくすると、お爺さんが奥から出てこられ、案内するから付いてきなさいと言うのです。

 


 

 

 

 

 一旦お店のようなギャラリーを出て、裏手に向かいますと、なんと、大きな6連の登り窯が見えてきました。
tutumiyaki3.jpg 
 どうもその手前が作業場のようですね。ずいぶん年季も入っているようです。

 

 

 


 

 窯は最下段で木を焚き、段々に熱が伝わっていく構造です。それぞれの窯は間口が1.6m、奥行きが5mあります。
tutumiyaki4.jpg tutumiyaki5.jpg
 ですけど、これはもう40年以上前に火が消えたそうです。現在は電気窯で細々製作しているとか。この窯の中でワインを楽しむ会などもやったそうですよ。

 

 


 

 

 

 お爺さんが作業場の中を見せてくれました。なんと、ここがギャラリーだったのです。大きな水瓶が並ぶ姿は圧巻です。
tutumiyaki6.jpg tutumiyaki7.jpg
 なんとこのご老人、4代目の佐藤達夫さんでした。佐藤さんの祖父大助さんが明治時代に陶器仲買を始め、大正7年には登り窯も設けて窯元となったそうです。

 

 


 
 

 二階の奥の部屋に堤焼きの人形が陳列してあります。
tutumiyaki9.jpg
 ズラッと並んだ人形は、何か言いたげで正直少し不気味でした。

 

 


 

 

 

 

 人形の種類も多種に及んでおり、時代を反映して常に新しい題材に取り組んできた歴史が感じられます。
tutumiyaki10.jpg tutumiyaki11.jpg
 右は戊辰戦争時代の官軍の人形です。

 

 


 

 

 

 

 こちらはがらりと変わって、蛸壺と醤油やお酒の瓶です。
tutumiyaki12.jpg tutumiyaki13.jpg
 蛸壺はかつてマダコの漁獲が多かった志津川で多く使われたそうです。醤油の瓶は底に排出孔が開いており、木の栓を抜いてそこから、瓶や枡に注いだのでしょう。

 

 


 

 

 

 左は蕎麦のこね鉢です。右は蒲鉾のすり身用の擂り鉢です。
tutumiyaki14.jpg tutumiyaki15.jpg
 佐藤さんが、「昔は何でも作ったの」とポツッと申されました。かつて、笹蒲鉾はこの擂り鉢で作られていたのですね。

 

 

 

 

 

 

 

 佐藤さんは陶器のコレクションだけではなく、新聞のスクラップや古書も大切に取っておられます。
tutumiyaki16.jpg 
 特に戦時中の記事は、当時の仙台の様子もよくわかり貴重な資料です。

 

 

 

 

 なんと明治11年の堤町の様子を描いた巻物も見せてくれました。
tutumiyaki17.jpg tutumiyaki18.jpg
 左は来る時に渡ってきた梅田川の光景です。前記事の写真と見比べてみて下さい。右は後方に窯が見える当時の堤町です。

 

 

 

 

 

 

 打って変わって、こちらは現在の作品です。なんとですデスティネーションキャンペーンのキャラクターむすび丸まで作品になってます。
tutumiyaki21.jpg tutumiyaki20.jpg
 来年(2008)の干支は丑ですので、今の時期から丑の焼き物(右)を販売しています。これが結構人気だそうです。

 

 

 


 

 

 

 今回は食器を探しにやって来たのですが、日常使いの食器はほとんど処分してしまったそうです。それを憐れんで、佐藤さんが素焼きのを下さいました。
tutumiyaki22.jpg tutumiyaki23.jpg
 感激です。作製年代は不明ですが、こちらの窯で作られた古い作品です。

 

 

 

 

 

 嬉しさ余って、家に帰る前にさっそく使ってしまいました。^^
tutumiyaki24.jpg 
 釉薬の掛かってない素焼きの口当たりは温かみがあり、お酒も円やかに感じます。

 

 

 


 堤焼きの鉢や皿を期待して堤町を訪ねたのですが、残念ながら、今はもう工芸品しか作られていませんでした。この佐大ギャラリーさんには明治の頃から半世紀前くらいまで仙台を始め各地に出荷されていた多種多様な堤焼きが展示してあります。最後の登り窯とともに、これは仙台にとって貴重な文化的財産だと思うのですが、このギャラリーは市民のボランティア活動によって手弁当で作られたそうです。佐藤さんの「県も市も何もしてくれなかったの」と言う言葉が耳に残りました。


 さて、佐藤さんから頂いた素焼きのは、堤町に来る途中で見つけた仙台浅草居酒屋さんで有り難く使わさせて頂きました。その時の様子は次の記事でご報告いたします。

 

 

 

 

 

 

← ランキングに登録中です。クリックでご声援お願い致します。
にほんブログ村 地域生活ブログ 宮城情報へ

スポンサーサイト
前ページ | | 次ページ

ベガサポ

URL | [ 編集 ] 2008/10/27(月) 06:53:47


おはようございます、

最近は地元の人でも中々気ずかない仙台の伝統や歴史の最発見になり実に興味深いですよ、

ところでオフ会日程の件ですが当方は12月第1週が良いんですけどねー。

サエモン

URL | [ 編集 ] 2008/10/27(月) 20:44:53

  ベガサポ先輩 お晩です。

 仙台で生まれながら、仙台をよく知らない自分の反省がポテンシャルに
なってます。楽しみながら仙台再認識を続けたいと思っています。もちろん
美味しいものを探しながら。^^

 忘年会シーズンですので、早めに企画して予約しないといけませんね。
11月に入り次第呼びかけます。12月第1週の金・土曜で皆さんに当たって
みましょう。

majyenda

URL | [ 編集 ] 2009/09/23(水) 12:13:10

佐藤達夫さんで検索しておりましたボタニカルアートを勉強中のものです。
15年前まで陶芸をしていましたがその絵付けのため花の絵を勉強するつもりが、植物画に夢中になってしまいました。
陶芸家の佐藤さんにたどりついて・・・・・陶土の感触を思い出しました。
仙台は遠野へ行く折にチョット寄っただけですのでユックリ云ってみたい所です。佐藤さんの工房へ行ってみたいです。

サエモン

URL | [ 編集 ] 2009/09/23(水) 12:43:02

 majyendaさん 初めまして。

 食べ物主体のブログですが、仙台の歴史を探訪しながら、
美味しいものも探すシリーズもやってました。
堤焼きは日常使いの陶器として、仙台のみならず、様々な
地域で役立ってきたそうですね。

 佐藤達夫さんは、私が子供の頃に聞いた祖父の語り口調と
そっくりで、生粋の仙台弁なのでしょう。優しいお人柄で、堤焼きの
歴史をとうとうと語ってくれました。

 現在は電気釜での製作ですが、堤焼きの伝統はなんとか残して
いってもらいたいものです。食器をまた作って頂ければ、少しはお手伝い
できるのですが・・・。











管理者にだけ表示を許可する
http://bimitankyu.blog80.fc2.com/tb.php/633-2fa1d68d
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。