【東京都井の頭公園】焼き鳥のいせや
カテゴリー: 外食:焼肉・ホルモン
年末年始の休みを利用して、かつて住んでいた東京の武蔵野市吉祥寺に来ています。JR中央線吉祥寺駅南側には都会のオアシス井の頭公園があります。みちのくに関係の場所や店を紹介するのはこのブログの趣旨に反すると先日書いたばかりですが、私が宮城に戻る直前まで住んでいた所ということで今回だけ許しちゃいましょう。^^
この井の頭公園は子供の頃からよく遊んできた場所です。都会の中の池なので多くの水鳥が集まります。さっと見渡しただけでもオナガガモ、キンクロハジロ、ハシビロガモ、オカヨシガモ・・・もう少しまめに探していけば、6〜7種類のカモ類が見つかるはずです。
ところで、吉祥寺には吉祥寺というお寺はありません。吉祥寺は文京区駒込にある曹洞宗諏訪山吉祥寺のことです。明暦3年(1667年)の大火で焼け出された門前町の人々がこちらに移り住み、故郷を偲んで吉祥寺という地名にしたそうです。故郷を開拓地の地名にするのは、北海道に本州の地名が多いのと同じですね。
さて、都会オアシス井の頭公園ですが、正式名称を井の頭恩賜公園と言います。

元々は徳川家の天領であり、明治維新後に皇室から下賜されたからです。今では武蔵野市民だけではなく都民の憩いの場となっており、水鳥と戯れる人、ギターを弾く人、ジョギングをする人、ボートを漕ぐ人・・・様々に楽しんでいます。ただ、この公園には変な言い伝えというか都市伝説みたいなものがあります。それはこの公園でデートしたり、ボートに乗ったカップルは必ず別れるというものです。今後のことはわかりませんが、幸い我ら夫婦は四半世紀は続いてますけどね。^^
井の頭という名称ですが、その由来には諸説あります。
この池の西端にお茶の水と呼ばれる湧水があり水質が良好でお茶に最も適したことから井の頭と呼んだとか、この池の水を神田上水で江戸の街まで引いたことから水源の意味で井の頭とかと聞かされてきました。この湧き水も残念ながら、周囲の開発により湧き出なくなり、現在は地下水をポンプアップしているそうです。
この湧き水(お茶の水)のすぐ横に弁財天があります。弁財天はお正月にはよくお目にかかる七福神の紅一点、弁天様のことですね。

弁財天(弁才天)は元来、インドのヒンドゥー教において水の神とされてきました。日本に伝来した後は、芸術や学問全般の神様としてや、さらには「才」を「財」に置き換えて、財宝を授ける神様として信仰を集めるようになっています。井の頭弁財天にも本堂の裏手に銭洗い弁天があります。まだ、ここでお金を洗ったことがないので貧乏のままです。^^
この公園の良さはケバイ店の侵入を拒み、いまでも昔ながらの風情ある茶店が残っていることです。
こちらのような、飲み物を主体にそばやおでんを提供する茶店が池の畔に4〜5軒散在します。こういうお店を昔ながらの佇まいで残していることが国際的にも評価されるのです。ここに米国資本のジャンクフード店が並んだら目も当てられません。
あともう一つ、井の頭公園で忘れてはならないのは焼き鳥のいせやさんです。
吉祥寺駅側の入り口脇にあります立ち食いの焼鳥屋さんです。席もあるようですが、煙に巻かれながら立ち食いでパクつくのが楽しいのです。いつも何人かが立って串を引っ張っていますね。この店は支店でして、総本店は少し離れた所(吉祥寺通り)にあります。
こちらが総本店のいせやさんです。子供の頃から井の頭公園に来るといせやさんの前を通って帰るのですが、いつもその香しい煙を浴びながら、いつかここで立ち食いしたいなと思ったものです。
いせやさんは昭和3年(1928年 )に精肉業者として創業し、昭和28年(1953年)には1階で精肉店、2階ですき焼き屋として新店舗を構えました。地元ではすき焼きの方で利用してきた人も多かったようです。その後、昭和33年(1958年)に1階で焼鳥屋も営業を始めました。まだ私が小さかった頃は肉屋さんもやっていた記憶が微かにあります。木造の二階建ての建物は趣があったのですが、老朽化の為、改築となり平成20年(2008年)に現在の店舗となりました。14階建てのビルの1階と2階がいせやさんです。
みなさんこんな感じで、焼き鳥をあてに好みの酒を飲んでいます。
高校生の頃、友人と初めていせやさんの焼き鳥を立ち食いしました。大人の世界に侵入したみたいで非常にわくわくしました。でも、補導されるのではとの恐怖感もありました。4〜5本ずつ注文し、焼けるのを待っていると店員さんに「お飲物は?」と聞かれて、私が「では、ビー・・・」と言いかけたのを友人が必死に止めましたっけ。^^
新店舗の中は見たことがないので、今日は店内で頂きましょう。
店内は以前の雰囲気を残しつつも少しモダンなデザインとなってますね。いつも不思議に思うのですが、この店は昼間からほぼ満席でほぼ全員が飲んでいるんですよ。そういう自分も夕暮れ前に飲みに来ているのですが。^^
店内のカウンターから見た厨房です。焼き場の向こう側が立ち食いのカウンターとなります。
新店舗でもちゃんと炭火でやっていてくれたんですね。ゴーグルを付けている店員さんもいます。一日中、焚き火の前にいるようなものですからねぇ。
これがいせやさんのメニューです。焼き鳥が今どき1本80円ですよ、それも東京で。
厨房を観察していたのですが、もも焼きや焼きトウモロコシが結構出てましたね。自家製シューマイや煮込みも美味しそうでした。
今日は一人ですので、基本の焼き鳥を頂きます。これはミックス焼き鳥320円、タレでお願いしました。
上からレバー、シロ、ハツ、ひなどりです。20年ぶりのいせやさんですが、昔の味が伝承されています。しかも超人気店になっても、値段とボリュームは以前のまんま。薄利多売ができるのも真っ当な焼き鳥を提供してきたらなんでしょうね。
続いて、軟骨(笛)、豚たん、かしらを塩で焼いてもらいました。
大きいでしょう。この大きさがいせやさんの魅力です。焼き鳥の塩には唐辛子より練り辛子を付けるのが好みなんですが、置いてあるお店はあまりないですね。
結局、昼間から飲んでます。でも、一応ビールだけにして、ゆったりと昔の記憶を辿っています。

焼き場の煙の向こうに、おどおどしながら入ってくる高校生の自分が見えたような気がしました。^^
すっかり改築されたいせや総本店さんですが、昔の空気はしっかり残っていました。良い店は時代を超えて支持されるようです。このお店なら親子孫の三代で飲むことが出来そうですね。みちのくとは離れてしまいましたが、もし、東京で時間が取れましたなら吉祥寺のいせやさんで美味しい焼き鳥を頬張りながらちょっと飲んでみたら如何でしょう。ところで、この日のお会計はたったの1060円でした。^^
いせや総本店 http://www.iseya-kichijoji.jp/
- 所在地 :東京都武蔵野市御殿山1-2-1
- 電話 :0422-47-1008
- 営業時間 : 12:00〜22:00
- 定休日 :月曜日
- 駐車場 :なし



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