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中年サラリーマンが杜の都仙台を中心に美味しくて心に染みる食材や料理店を求めて食べ歩きます。休日には畑を耕し、食材の調達に海山にも出ることも。
サエモン@みちのく仙台~美味究真~
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【岩手県室根】千葉本店の白あんぱん
カテゴリー: 紹介:パン・菓子
岩手県南部の千厩町から国道284号を気仙沼市方向に走りますと、やがて左手に室根山が見えてきます。その麓の小さな街折壁に気になる看板があります。高々と白あんぱんとだけ書いてあります。店構えも時代を感じさせて魅力的なのですが、駐車場がないのでいつも通り過ぎていました。
本日は意を決して、路駐でそのお店を伺います。白あんぱんのお店、千葉本店さんです。
何でも白あんぱんだけで明治4年から創業してきたそうです。
明治の建物そのままではなく、改装はしてあるようです。入り口脇のつくばいが高級感を出しています。
ただ、どう見てもパン屋さんの風情は感じられませんね。まるで和菓子の老舗のようです。
中に入ってさらにビックリ。どこにもパンがありません。
なにか小さな最中のような包みが詰まった箱が陳列してあります。
なんと、この平べったいのが白あんぱんなんだそうです。1個63円でバラ売りもしてくれます。
初めてなので、3個ほどにしようかと思ったのですが、滅多に来られないので、10個入り630円を購入しました。
これが明治から続く、白あんぱんです。ん~饅頭にしか見えない・・・。
どう見ても和菓子ですね。小さなあんパンを押しつけながら焼いたのでしょうか。
かなりしっかりした硬さがあります。表面に焼き色がなく外観は確かに白い。
それにしても、表面に塗されたグラニュー糖は今時珍しいですね。ちょっと、背筋が寒くなります。
中は想定通り白餡でした。生地はかすかにパンのような食感がありますが、厚みがなく、しっとり感もありません。
想定通り、怒濤のような甘さが口の中に広がります。現代においても曲げることなく伝統の味を貫いているのでしょう。
今回は完全な甘党の方だけにお薦めできる逸品でした。私は思い出しただけで眉間が痛くなってきます。^^ かつて、砂糖が貴重で甘さへの憧れが強かった時代には、このようなお菓子が好まれたのでしょう。それを頑なに守っているのは、地元の方々のニーズがまだあるからでしょう。でもなぜ、饅頭がぱんなのか?もしかすると生地にイーストを使っているからかも知れません。饅頭の皮のように重曹や自然薯で膨らんだ感じではなく、多少、繊維状に裂ける感じがありますので、パン生地を薄くのばして白餡を包み、型で成形してから焼いたのかも知れません。
元祖白あんぱん 千葉本店
- 所在地 :岩手県一関市室根町折壁町1-15
- 電話 :0191-64-2220
- 営業時間 :未確認
- 定休日 :不定休
- 駐車場 :なし


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