花見がきを燻製にしました
カテゴリー: 料理:貝類
カキの旬は冬だと思っていらっしゃる方が多いようですが、カキの身がぷっくりふくれて、それでいてまだ成熟が始まらない今が、一年で一番カキが美味しくなる季節なのです。時折しも桜の花見シーズンなので、花見ガキと呼んで知っている人だけのお楽しみとなっています。私が日本で一番美味いと勝手に推奨している鳴瀬(東松島市)のカキを買って参りました。これで今シーズン最後のカキになりますね。後は秋までお預けです。
身もはち切れんばかりのぷりんぷりん。これでも小粒の物を選んでもらっているのですが、1個25g位あります。
宮城県では4月以降は生食用ではなく加熱調理用として出荷されます。このサイズだとやはり各種料理に使えそうです。
今週末はお花見オフ会なので、酒肴用に花見ガキの燻製を作っておきます。
カキは調味液で煮てから燻煙をかけます。通常、塩水に各種スパイスや香辛野菜を入れたソミュール液(調味液)を作って、煮るのですが、今回は訳あって、味醂と醤油に生姜を入れた和風の調味液で煮ていきます。薄目の天つゆくらいの味にします。
カキの中心まで火が通り、ぷっくら膨らんだら火を止めます。
このまま、冷めるまで調味液に浸けたままにしておきます。
十分に冷めたら、ザルなどの揚げて水気をよく切っておきます。 このまま食べたくなる衝動を抑えるのが大変です。^^
鰓の部分は乾きにくいのでキッチンペーパーなどで水気を取っておきます。冷蔵庫で半日ほど寝かせて表面を乾かします。よく冷えた煮ガキに山葵を付けて食べたら、冷酒に最適です。でも我慢しましたよ。^^
いよいよ、燻蒸です。中華鍋にアルミホイルを敷き、スモークチップをカップ1杯ほど入れます。
以前は凝りに凝って、色々なスモーカーも作った物ですが、最近は手軽なこの手法に落ち着きました。換気扇の下でやらないと部屋中が燻されますので要注意です。
さっと乾いた煮ガキを焼き網の上に並べます。点火して煙が出始めたら、ボールを被せます。
燻煙時間は10分ほどですが、途中でカキを裏返し、位置も並べ替えると燻しムラがなくなります。
ほんのりとベッコウ色で美味しそうでしょう。お花見までお預けです。
このまま、レモンでもかけてウイスキーでやるのも好いのですが、もう一手間かけます。
オリーブオイルを塗してから七味唐辛子を一振りして、冷蔵庫でじっくり寝かせます。
味付けが和風なので、七味が合います。油を使うのは乾燥防止と食べた時の円やかさを出すためです。
こちらは、大きすぎたり、形が崩れた煮ガキと調味液です。
実はこれも計算の上で、残しています。この調味液はかきのエキスがたっぷりで捨てるわけにはいきません。ソミュール液だと、香りが強すぎて使いにくいのですが、この和風調味液は色々使えますよ。これを使った料理は、次回の記事でご報告します。
花見に桜の下で食べる花見ガキの燻製を作りました。これは今まで何十回と作っていますので、何も考えなくても勝手に手が動いてくれます。中華鍋の簡易スモークはチップさえストックしておけば、思いついた時にすぐ出来るのが利点です。チップはアウトドアショップなどでお求め下さい。見つからない時はこちらをどうぞ。肉類には桜やヒッコリー、魚貝類にはブナやホワイトオークが適しています。
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