武田さんちのクロソイ・ホテルデビュー(大町@仙台)
カテゴリー: 外食:その他
前記事でご紹介致しました牡鹿半島のクロソイ養殖業者武田さんのこだわりクロソイが仙台のホテルでイベント・デビューすることになりまた。大町のホテル・レオパレス仙台にありますイタリアンダイニング彪夢(コム)さんでは定期的に宮城県産食材を使ったイタリアンバイキングをやっており、生産者と消費者が集って、60余品目の料理を楽しむという趣向です。題して宮城を食らう、今回はその第5回目です。
日頃、ホテルでお食事などあまりないことですが、武田さんちのクロソイが出るとなっては、その晴れ姿を見ないわけにはいきません。県産食材のバイキングだけではなく、ワインも飲み放題で5000円と小耳に挟みましたので、尻尾を振っての出撃となったわけです。^^
青葉通りに面した大町にありますホテル・レオパレス仙台さん。こちらの10階にイタリアンダイニング彪夢さんが入っております。
スカイラウンジのように最上階の飛び出した部分です。あそこからの青葉通りの眺望は良さそうですね。
イタリアンダイニング彪夢さんはホテルのレストランですが、決して敷居が高いわけではなく、ランチタイムにはリーズナブルなパスタや日替わりのランチが食べられます。
仙台の中心部からは少し離れますが、宮城の旬の食材にこだわり、独自のルートで獲れたてをその日のうちに調理しているそうですよ。
会場には卑しくも開演30分前に潜入し、何処に何があるか事前の調査をしています。^^
既に何種類かの料理は並べられていました。この日はアンティパストから始まってドルチェまで全64品だそうです。それにしても、このお料理を全部食べることが出来るのでしょうか。^^
何だか、試合の会場で知人の出番を待っているような感じです。武田さんちのクロソイはアンティパストで2種、魚料理で煮付けとして供されるようです。
本日のメニューを総覧してわかったのですが、ここ彪夢さんはイタメシのレストランなんですが、本日は和食の献立も取り入れて下さっているようです。
開演直前の北村シェフ。緊張感でいつも笑顔の顔が引き締まっています。
北村料理長とは、以前にもお会いしております。ギバちゃん似の二枚目で、その穏和な性格は料理にも反映されます。素材の持っている力を引き出すために、あまり手を加えず、ソースは控え目にする気の配りようです。
仙台の調理会の重鎮が挨拶に駆け付けてくれています。全日本司厨士協会宮城県支部の深見会長や鹿野副会長の祝辞を頂きます。
このような仙台調理会を代表する方々にお目にかかれただけでも、今宵は幸せと言えましょう。
さて、ミッションの目的を忘れない程度にバシバシ食べていきましょう。まずは野菜系のアンティパストです。
アメリカンですが、シーザースサラダには登米の油麩が入ります。右のナスの冷製の二色のソースはイタリアントリコロールを意識しているのでしょうか。どちらも、優しく美味しかったです。
続いて、イタリアではよく見る焼き野菜。県内産のカブとパプリカです。焼き目が芸術的ですね。
焼きパプリカにはペスト・ジェノベェーゼが味のアクセントに。これは今度やってみよう。^^
うわぁ、カルチョーフィ(アーティチョーク)がこんなに!! これも県内産なんですって。
でも、手を伸ばす人はあまりいませんでした。ラッキー!!久々にむさぼりました。^^
これなんだか、わかりますか。トウモロコシの髭の天ぷらです。
このような、発想は北村シェフの勿体ない心から来るのでしょうか。非常に感銘を受けました。これを見習って、家でもやってみます。
肉系のアンティパストでは定番のカルパッチョとプロシュート(生ハム)。
どちらも県産の材料です。宮城でもプロシュートが作られていたのですね。
続いて、魚貝系アンティパストです。女川のギンザケのマリネとホタテの刺身です。
ホタテは完全な和風ですが、和伊折衷でバラエティー豊かに演出してくれます。イタリアンのシェフでありながら、食べる側を考えて供する北村シェフの心意気でしょう。
ここで、いよいよ、武田さんちのクロソイの登場です。大皿に薄造りで供されました。
これはあっという間になくなりました。みなさん、やはり刺身は大好きなようですね。何人かに感想を伺ってみましたが、みなさん評価が高かったです。
こちらは、皮を活かした薄造り。タイトルが牡鹿半島の黒ソイ・・・2種の食べ方ででした。こちらはフグのように紅葉おろしとポン酢でいただきます。
ソイ類の皮はプリンプリンして美味しいのです。これを活かした松皮造りにするとはさすが北村シェフです。これも、あっと言う間になくなってしまいました。
ミッションの半分が達成できて、一息つきました。ワインを頂きながら料理を楽しみます。ワインはMontepulciano d'Abruzzo(モンテプルチアーノ・ダブルッツォ)でした。
イタリアはアブルッツォ州で、オーガニックで栽培したブドウで作ったD.O.Cワインです。ソフトながら少し香ばしさがある秀逸なワインでした。こりゃ飲み過ぎること必至ですね。^^
料理はさらに続きます。プリモピアットでパスタ類が出てきました。白石温麺のお葛かけと鬼首のそば粉で作ったピッツォケリ。
ピッツォケリpizzokeriはイタリアでもスイスの国境に近い山岳地帯で食べられるそば粉の生パスタです。みちのくでいうそばばっとですね。もちろん、プリモピアットにはスパゲッティやリゾットなどばりばりイタリアンなのもありましたよ。
会場を回る北村シェフにもやっと笑顔が戻りました。
お客さんが舌鼓を打つ様子にご満悦の北村シェフ。
さて、イタメシの華、センコンドピアットに移ります。まずは魚料理で、再び、武田さんちのクロソイ登場。なんと、和風の煮付けです。
これまた、身がよく締まって、クロソイの美味しさをよく引き出してあります。ホウボウの煮付けとも比べてみたのですが、身の締まりはクロソイの方が勝っていました。この煮付けもすぐになくなってしまいました。
続いて、肉料理ですが日高見牛のロースとポークと宮城のポークの自家製ハムです。
やはり肉は力強いですね。でもこの頃には、満腹に近く、ほんの味見程度しか食べられなかったのが残念でした。全体の戦略を立ててから臨まないと途中で落後してしまいます。^^
やっと、第3コーナーを回って、チーズが出てきました。
丸森で作っているそうです。チーズは別腹、何とか入りました。^^
最後はフルーツで締めます。ブルーベリーは蔵王で栽培されたものです。
もう完全にギブアップ。この後にもドルチェとして、ムースやティラミス、各種のジェラートが出されたのですが、近寄ることも出来ませんでした。64種類のうち一体幾つ食べたのでしょうか。全部を紹介できなくて残念です。ともかく、どれも信頼できる食材ですから、大満足のバイキングでした。
武田さんちの養殖クロソイのホテルデビュー戦、北村シェフの凄腕で見事な晴れ姿となりました。仙台調理界のそうそうたる顔ぶれがお越しでしたので、丹誠込めて作った養殖クロソイの真価を認めて頂いただけたことと思います。今回で5回目の宮城を食らう、初めて参加いたしましたが、大変勉強になりました。県内でも評判のこだわり食材を一堂に会して食べることが出来るのですから、まさに宮城を食らうです。また、機会があれば参加してみたいと思います。
イタリアンダイニング 彪夢
- 所在地 :仙台市青葉区大町2-3-1 ホテルレオパレス仙台 10F
- 電話 :022-262-9171
- 営業時間 :11:30~14:00/17:00~22:00(日曜~21:00)
- 定休日 :無休
- 駐車場 :2000円以上の利用で2時間無料


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