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中年サラリーマンが杜の都仙台を中心に美味しくて心に染みる食材や料理店を求めて食べ歩きます。休日には畑を耕し、食材の調達に海山にも出ることも。
サエモン@みちのく仙台~美味究真~
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【山形市】やま七のあいもり天
カテゴリー: 外食:蕎麦
この献立構成を見て、山形だな! とピ~ンと来られた方は、相当、お蕎麦に詳しい方か、山形ご出身の方でしょう。山形であいもりと言えば、言わずと知れたお蕎麦と麦切りの合わせ盛りのことで、天と言えば、ゲソ天のことですね。ところが、こちらのお店はその常識から外れます。先日、山形に所用で出掛けた折りに山形の方ご推奨のこのお店を訪ねてきました。
そのお店はやま七さんと申しまして、山形市の繁華街七日町にあります。一見しても二見しても、何度見ても酒屋さんにしか見えません。
駐車場のないので、最初は通り過ぎてしまい、ぐるっと回って慎重にアプローチ。よーく見ると酒屋さんの隅っこの暖簾にやま七の文字が見えます。
有料ですが駐車場は北隣にあります。一方通行なので見逃さないようにしましょう。
駐車場から見たお店の裏の壁には大場酒店さんとやま七さんが合い盛りになってます。^^ 酒屋さんが蕎麦屋さんも経営しているのでしょうか。
再度、正面に回って暖簾をくぐります。
自転車が無造作に置いてありますが、庶民の店ですから気取りがないのでしょう。
自転車とは裏腹に店内は民芸調に装飾されており、特に中央部は吹き抜けになっていて天井から柔らかい自然光が降り注ぎます。
なかなかやりますね。期待できそうな演出です。外とのギャップが面白い。ただ、店員さんがもう少し元気だとなお良いのですが・・・。
献立はもり・ざるを主体に汁そば類と中華そば。それと今、気が付いたのですが、麦切りもあるじゃありませんか(クリックして拡大して下さい)。
このお店の一番人気はあいもり天700円なのです。初心者の方は決して大盛りを頼まないで下さい。大変なことになりますよ。^^
卓上にはすでに冷たいそばつゆが置かれています。存分に使って下さいと言うことなのでしょう。
異様なのは黒い蓋の胡麻油とピンク蓋の酢が入った容器。だんだん、その正体が見え始めてきましたね。^^
そうなんです。やま七さんの合い盛りはそばと中華麺の合い盛りなのです。それにしても、このそばの量、中華麺が添え物のように見えてしまいます。^^
これで普通盛りですから、大盛りがどんなに危険か想像に難くないと思います。
山形名物のゲソ天もカリッと揚がって美味しそうです。
山形と言えばゲソ天ですね。ラーメン屋さんでもメニューにありますし、ゲソ天乗せたラーメンも実在します。その映像は、こちら、←1・2・3。
さて、この生そばと中華麺の合い盛りをどう攻略すればよいのでしょうか。
事前にちゃんと情報を得ておりました。まず、そばつゆで生そばを攻め落とし、続いて、そばつゆに卓上の胡麻油と酢を注ぎ入れて中華麺に挑むのだそうな。では、教えに従って、試合開始。
まずは、お蕎麦。見た目の通りの特に特徴のない二八、いや、三七か。ツルッとしていますが、腰はあまり強くありません。
ごく普通に食べられるお蕎麦ですが、これを全部食べたら、たぶん中華には行けないでしょう。そのために伜を連れてきております。生そばの半分をお願いしました。
伜の援助により、生そばをなんとか攻略し、引き続く中華麺との戦いに向けて、そばつゆに胡麻油と酢を投入します。
一体どんな味になってしまうのだろうと相当不安でしたが、ちょびっと飲んでみた限りでは悪くありません。それでは、このつゆで後半戦に挑みます。
これは意外ですね。そばつゆに酢と胡麻油が中華麺と実によく合います。生そばと違って、ちゅるちゅるとした喉越しも気持ちいいです。
相当お腹に来ていますが、これは新しい味わいです。いわゆるざる中華なのですが、典型的なそばつゆに胡麻油と酢と言うのが良いですね。酢を入れすぎると啜れなくなりますので、隠し味程度が無難です。
そば湯もあるのですが、胡麻油と酢の入ったつゆでは締めになりません。^^
ちょうどつゆを使い切ったので、そば猪口をお茶で濯ぎ、新しいそばつゆでそば湯を頂きました。
さて、こちらは伜の冷やし鳥そば、、、、なんか具沢山ですね。私が今まで食べた山形の鳥そばは、質素なのが多かったのですが・・・。
そうなんです。同じ山形の鳥そばでも、山形市内はこのように具沢山で、寒河江や東根に行くと硬く煮込んだ薄切りの鳥が乗った鳥そばに変わります。
鶏もも肉の小口切りを濃いめの煮汁でさっと煮込んだようです。
寒河江や東根の噛めば噛むほど味が出る硬い鳥とはまるで別物でした。それとつゆが温かったのがちょっと残念。氷が浮かべてあるのですが、やはり、そばとつゆはがっつり冷やして欲しかったです。
やま七さんは山形市民の気取らない日常的な蕎麦屋さん。麺食いの山形市民の胃袋も満足させるボリュームと財布に優しいお手頃価格。平日のお昼はサラリーマンでほぼ満席となるそうです。こだわりの蕎麦専門店で技を楽しむのも捨てがたいのですが、このような街のそば屋さんもなくてはならない存在ですね。
蕎麦やま七
- 所在地 :山形県山形市七日町3-3-7
- 電話 :023-631-5588
- 営業時間 :11:00~15:00
- 定休日 :第1・3日曜
- 駐車場 :なし(となりに有料あり)
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事前の情報は息子さんからでしょうか?
しかし、山形のお蕎麦屋さんでゲソ天がポピュラーなのはどうしてでしょうね。
庄内人
URL | [ 編集 ] 2009/07/15(水) 12:01:53
麺なら2人で4人前以上食べる麺喰いのわが家向きかもです~ ^^
オサイフに優しいのも◎ですね。
それにココの冷たい鳥そば、古鶏を使わないんですね。
硬くて噛みしめて喰うもんだ!・・と思っている人は
拍子抜けするかも!?
事前情報は息子の学友の山形市内で産まれ育った
方からでした。息子も盛りの良さにビックリで、食後、
お互い苦しいの連発でした。^^
山形のゲソ天、、、謎ですが、元々はスルメだったので
はないでしょうか。会津にもスルメの天ぷらがあり、かつて
内陸部では保存性の良い乾物を上手に戻して生鮮物
の代用にしていたそうです。
で、なんでゲソか? 身の部分はそのまま食べたり、
漬け物にしたりで使い道はあったでしょう。戻したゲソを
美味しく食べる方法として揚げ物は最高だったのではない
でしょうか。それと、どこかで食べたイカの揚げ物があまりに
美味しくて、山形でも食べられたらと工夫したのかも知れ
ませんね。
そうなんです。鳥そばの肉が老鶏じゃなくて、プリプリの
ブロイラーのようでした。それも注文が入ってから濃いタレで
似たような感じです。ゴタゴタの具は要らないので、がっつり
冷えたそばに噛めば噛むほど味の出る煮しめた鳥が5つも
乗ってればうれしいのですが、山形市内では好みが違う
ようですね。
庄内人
URL | [ 編集 ] 2009/07/15(水) 22:02:35
まあ、お値段的には納得ですね。
ゲソ天についてはサエモンさんと同意見。
同じ山形でも庄内ではゲソ天って馴染みがありませんし
海側になくて、内陸にあるということは
スルメ説だとスッキリするかな~と思ってました。
まだ、ブロイラーと決まったわけではありませんので・・・・^^
それにしても、老鶏とはほど遠い物ではありました。
ダシを取るのと兼用に濃いタレでさっと煮て、それをそばダシで
伸ばしたのでしょうか。氷は乗っていてもなま温かったです。
スルメの他にも、タラやエイ、ワラビやスベリビユまで干し物に
して、水で戻してから美味しく食べるのが置賜、村山、最上の
食文化、ゲソを揚げ物にしてもおかしくないですよね。
びーえむあい
URL | [ 編集 ] 2009/07/17(金) 21:10:19
しかし一人で行ったらどちらを食して好いか悩んじゃいますね‥
美味しいお酒も提供してくれてたら
われわれにはぴったしのお店ですね!(笑)
だれか山形支部入会しないかなー
サエモン
URL | [ 編集 ] 2009/07/17(金) 22:06:17
本当にこの店に行って、大盛を頼んでしまった
状況を想像しますと、ぞっとしますね。^^
酒を飲ませる気の利いた料理はなさそうでした。
山形で飲むなら、是非こちらを。居酒屋味山海さんです。
http://bimitankyu.blog80.fc2.com/blog-entry-603.html
joke
URL | [ 編集 ] 2009/07/27(月) 21:57:36
盛りも味もよかったでしょう
わたしも そろそろいきたくなりました
はい、行ってきました。噂に違わぬすごいお店でした。^^
麺類が本当に大好きな山形人に支えられたお店なんですね。
店構えもユニークですが、中華麺とのランデブーも蕎麦の常識を
超えてますね。
あれを一人で食べたら、果たして中華麺まで行き着けるか
不安です。あいもり半天というのが、ミニあいもり天のことだと
思いますので、こんどはこれでしょうね。
楽しくて、美味しいお店でした。山形情報またよろしく
お願いいたします。m(..)m
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