里山の恵み 『片栗と二輪草』

カテゴリー: 料理:山菜・筍・茸

 拙宅のある仙台の郊外も春たけなわです。ウグイスも鳴き、木の芽も日に日に萌えていきます。最近、「萌える」が発情するような意味で使われていていますが、大自然の「萌える」は静けさの中にも、なにか躍動的なものを感じます。今日は陽気も良かったので、裏山を散策してきました。


  水も温んで思わず手を入れてみたくなります。 でも、やっぱり冷たかった^^

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 この裏山で毎年、楽しみにしていることがあります。ここには近年、開発や盗掘ですっかり減ってしまった片栗(カタクリ)の群落があるのです。落葉樹に囲まれた沢筋に人目を避けるようにひっそりと息づいています。


   カタクリの群落です。淡い紫が綺麗でしょ。

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 葉っぱはくすんだ緑色で斑が入るのが特徴です。下向き加減の花は実に清楚です。

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 このカタクリ、成長が遅く、花が咲くまでに10年近くかかります。葉も花が咲くまでは1枚しかありません。かつては各地で広く見られ、鱗茎から取ったデンプンを片栗粉として調理に用いていたくらいです。もっとも、現在の片栗粉は馬鈴薯澱粉ですけどね。実はこの片栗は鱗茎だけではなく葉も食べられます。だけど、上記のように葉数が少ないので葉を取ることはダメージが大きいのです。
今回は山の神様のお許しを得て、小さい方の葉だけを数株分頂いてきました。


 続いて、これは二輪草(ニリンソウ)の群落です。半日陰の沢辺でよく見られます。

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   茎と葉の間から 2本の長い柄を出して、先端に白い小さな花を付けます。だから、二輪草です。この二輪草も多少、苦みと癖がありますが、食用となります。ただ、注意しなければならないのは葉が毒草であるヤマトリカブトとそっくりなことです。毎年、中毒事件が起きているので確実に判別できない方が食べるのは危険です。


 今日は春の里山の恵みをありがたく頂きます。
片栗のお浸し(左)と二輪草の卵とじ(右)です。どちらも栽培された野菜とは違って味に強い生命力が感じられます。日本の自然に感謝!

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   みちのくの里山の恵みはこれからが本番、GWの頃にはウルイ(ギボウシ類)やシドケ(モミジガサ)も出てくるでしょう。タラの芽ばかりが山菜ではありません。みちのくには美味しい春の恵みが数え切れないほどありますよ。乞うご期待です!

 

 


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山菜づくし やまっくハウス(替所@山形市)

カテゴリー: 料理:山菜・筍・茸

山形食い道楽紀行 その4

 

  山形市(村山地方)は盆地なので、宮城よりは春が遅く、しかも、春と夏が一緒にやってくる感じです。周囲が山に囲まれ、山菜の宝庫でもあります。これからが山形の山菜シーズン本番となります。 山菜は自分で調達して食べるからこそ美味しいのですが、今回のツアーでは山には入る時間が取れません。

 

 そこで、山形市郊外にある森林組合の山菜直売所(やまっくハウス)で仕入れることにしました。
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  山形駅前の市街地でも山菜は買えるのですが、ここは鮮度と安さが魅力です。

 

  見て下さい、この品揃えと値段。かなり、通好みの山菜も取りそろえてあります。
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購入した山菜は、ウルイ(大葉ギボウシ)とコゴミ(クサソテツ)

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 それにコシアブラとワラビでした。

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 早速帰って、調理に取りかかります。ワラビはあく抜き処理が必要なので、次回(その5)で詳しくご説明します。

 

         ウルイは湯がいて酢味噌で、コゴミは定番の胡麻和えです。
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  ウルイはネギと似たような食感で滑りも似ていますが、香りはほとんどなく、初めての方でも抵抗なく頂けます。酢味噌にはまろやかさを出すためマヨネーズを少々加えます。コゴミも癖がなく、丸まった葉先は独特の歯ごたえで楽しめます。

 

  続いて、コシアブラ2品。お浸しと定番の天ぷらです。天ぷらにはウドの穂先も添えました。
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 コシアブラは有名なタラの芽(タラノキ)と同じウコギ科の樹木。茎元のボリュームこそありませんが、香りは同じでむしろ強いくらいです。お浸しにするとその強烈な香りを楽しめます。

 

 今宵は山菜づくしでベジタリアンのような食事となりました。春の香りが満喫できて満足満足。

 

  山形地方森林組合直売所 やまっくハウス

  • 所在地  :山形県山形市替所14-2
  • 電話 :023-644-0053
  • 営業時間 :9:00〜17:00
  • 定休日 :毎週月曜日 (祝日の場合は火曜日が定休日)
  • 駐車場 :あり




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旬のワラビを料理する

カテゴリー: 料理:山菜・筍・茸

山形食い道楽紀行 その5 (完)

 


 山形のやまっくハウスで仕入れてきたワラビを早速、アク抜きします。ワラビも鮮度が命で新鮮なうちにアク抜きをしなければなりません。

 

 やまっくハウスのワラビ 1束500gで500円でした。小さな袋はアク抜き用の灰です。
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 アク抜きの方法は種々ありますが、ワラビを買った時、サービスで灰をくれましたので、これを使ってみます。灰の分量はワラビ一束にコップ半分くらいです。

 


【左】 まず、はじめに、ワラビが入るくらいの容器に熱湯を注ぎ、灰を溶かします。
【右】 次に水温が80℃位に下がったら、ワラビを入れます。熱湯にすぐ入れると煮えすぎます。ワラビが浮かないように重石か落とし蓋をして一晩おきます。
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【左】 翌日にはアクで水が真っ黒になっています。
【右】 ワラビを取り出してよく洗い、新しい水に1〜2時間浸します。
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 また、水が薄黄色に染まりますので、水を交換します。この時点で食べてみてアクを感じなければ出来上がりです。まだ残っているようでしたら、しばらく水に浸けて置きます。

 


 アク抜きには重曹を使う方法もありますが、この場合はワラビの重量の1%程度を灰の代わりに用います。なお、仕上がりの色は灰の方が良いとされています。この他、ツバキの葉が使えるらしいのですが、試したことはありません。

 


 では、アク抜きの完了したワラビを料理しましょう。まずはお浸しです。ワラビの味がそのまま楽しめます。ダシ醤油に1〜2時間付けておきます。
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 続いて煮物です。突き蒟蒻と岩出山の凍り豆腐、彩りに人参も入れました。
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 ワラビは煮込んではいけません。他の材料が煮えたら、火を止めて適当な大きさに切ったワラビを加えます。数時間置いて味を染ませ、食べる直前にサッと暖めます。煮込むと皮が剥がれ、見た目を損なうばかりでなく、せっかくの歯ごたえもなくなります。

 

 

 ワラビはこれから夏にかけても出続けます。アク抜きを覚えて、里山の恵みを楽しみましょう。

 

 


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【朝掘り】筍!竹の子!タケノコ!【初物】

カテゴリー: 料理:山菜・筍・茸

 竹林を持っておられる農家の方が今年も筍を届けに来て下さいました。毎年この季節に朝掘ったものを頂いており、感謝感激です。朝掘りの筍の香りは市販のものにはない爽やかさがあり、えぐみもほとんどありません。それでも、直ちに茹でにかからないと朝掘りの意味がなくなってしまいます。

 

 今年もこんなに頂いてしまった初物の筍です。鮮度バッチリ、尖った皮の先がまだ緑ですもん。さっそく茹でましょう。
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 まず、頭の方から1/3ほどを切り落とし、縦に切れ目を入れて、数枚剥がしておきます。あまり剥がしすぎると根元と先で煮え方の差が大きくなってしまいます。これを米のとぎ汁で40分ほど落とし蓋をして茹でます。
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  まずは、茹で上がりをそのまま刺身風に盛り付け山葵醤油で味わいます。穂先周辺の柔らかい皮は姫皮といって、お吸い物に入れたり、和え物にしたりします。定番は梅肉和えです。
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  続いて、若竹煮です。筍と若布は出合いのものですね。木の芽もたっぷり盛ります。 最後はなんといっても筍ご飯です。これを食べる時、日本人に生まれてよかったとしみじみ思います。
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 この季節を過ぎると筍は水煮でしか手に入らなくなりますが、これは別物です。フレッシュな筍は日本を代表する旬味と言えるでしょう。キュウリやトマトのように年中栽培できないために、旬味として残ることが出来たとも言えます。かつてはキュウリやトマトも夏を待ちわびてかぶりついたのでしょう。日本人の食の季節感って大切にしたいですね。

 


 

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庭の蕗(フキ)を料理します。

カテゴリー: 料理:山菜・筍・茸


 庭の片隅に毎年、蕗がはえてきます。何も世話してあげていないのに律儀に必ずはえてきます。早春には蕗の薹(ふきのとう)を分けてくれ、この時期には瑞々しい茎と葉っぱを与えてくれます。

 

 

 それでは感謝しながら、少々、使わせて頂きます。鉛筆ぐらいにしかならないんですけど、これくらいあれば、立派なお惣菜になります。
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 まず、湯がいてから筋を取ります。筋は根元を指で擦ると浮いてきますので全部一編に引っ張って取ります。葉の部分も湯がいてから利用します。
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 細めの蕗なので煮物より、「きんぴら」にすると歯応えもあって楽しめます。
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  茹でて筋を取った蕗と人参の千切りを胡麻油で炒めてから、醤油、酒、砂糖で調味します。七味唐辛子がよく合って、酒肴にもお惣菜にも最適です。

 

 

 続いて、蕗の葉の佃煮です。いつもようにホカホカご飯に天盛りです。
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 茹でた葉を千切りにしてから、醤油、酒、砂糖を水で割った調味液で煮詰めます。焦げないように世話しながら水分がなくなるまで根気よく煮詰め上げます。鮮烈な香りが体に喝を入れてくれますよ。お茶漬けもいけますよ。

 

 

 かつて日本人は四季折々の香りを食卓(古くは食膳)に乗せていたことでしょう。だからこそ、季節ごとの旬味が待ち遠しくて、有り難く頂いたのではないでしょうか。旬味を頂いた時には、何に感謝したらいいのかはわかりませんが、なぜか心から感謝の気持ちが出てきますよね。この感覚って日本人特有の自然観だったはずなんだけど、なくなっちゃったのかなぁ。

 

 

 

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【加美町薬莱原】栗ご飯と山の幸(ぶなかのか&みずの実)

カテゴリー: 料理:山菜・筍・茸

 日頃、飲んだくれて遅く帰り、休日は釣りや山歩きでほとんど家にいない。今回の三連休も自分の都合ばかりで行動していました。。。


 今日は罪滅ぼしを兼ねて家人のリクエストに応えることにしました。薬莱山の麓にあるやくらいガーデンコスモスフェアをやっているとのことで、500万本のコスモスが高原を埋める様が圧巻らしい。


 てなわけで、やってきましたやくらいガーデン。せっかくのサービスデイも日頃の行いが悪いためか雨模様。
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 雨でコスモスも倒れ気味ですが、辺り一面を覆っています。コスモス越しのチャペルもなかなかでしょ。今日は結婚式があるらしく、ガーデン内のレストランは貸し切りでした。




 ここではジャンボカボチャも栽培しており、オブジェ代わりに至る所に転がしてあります。
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 ガーデンの奥の方には蕎麦畑がありました。コスモスよりこっちに惹かれてしまいます。^^
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 見渡す限りの蕎麦畑、白い花が清楚で美しいですね。ところで蕎麦の茎の根元が赤いの知ってました? まんが日本昔話によると寒さで足が凍(こご)えているらしいですよ。^^



 蕎麦の花を鑑賞しているうちに、無性に蕎麦が食べたくなり、この近くにある蕎麦屋さんに飛び込みました。この話は次回にご報告します。昼食の後は食材を求めて、近くのやくらい土産・山の幸センターに足を運びました。




 やくらい薬師の湯に併設する土産・山の幸センターです。
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 店内はいつも野菜や山菜、キノコで溢れています。yakurai8.jpgyakurai9.jpg   
 今日は街では手に入り難いキノコが目当てだったのですが、昼過ぎにはほとんど売り切れていました。




 今日のお買い上げは、ぶなかのか(ブナハリタケ)、みずの実(ウワバミソウ)、栗の三点です。
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 ぶなかのかは爽やかな香りのキノコで、油を使った料理に向きます。みずの実は茎にムカゴが串刺しになったようなものでトロロのような粘りがあります。



 今日は日頃の放蕩の償いですので、夕餉に栗ご飯を拵えます。栗約30個をひたすら剥いていきます。これは本当に根性が要りますよ。干し椎茸の戻し汁に白醤油で味を付けて、炊き込みます。今日は餅米60%にしました。



 本日の夕ご飯です。みずの実のお浸し、ぶなかのかと茄子、豚肉の味噌炒め、栗ご飯とぶなかのかの吸い物です。
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 みずの実は茎に膨らんで数珠のようになります。シャキシャキ感とネットリ感が一体となって何とも言えない美味しさです。ぶなかのかの強い香りは味噌にも負けず、しっかりと主張しています。
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 栗たっぷりのご飯、黙々と剥いた苦労が報われます。かのかの吸い物も実に爽快。
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 あいにくの雨模様でしたが、しっかりと山の幸はゲットしてきました。実はこれも目的の一つだったんです。^^もう一つの目的は蕎麦、これにつきましては次の記事で報告いたします。

 

 やくらいガーデン 

  • 所在地  :宮城県加美郡加美町字味ケ袋やくらい原1-9
  • 電話        :0229-67-7273
  • 営業時間 :10:00〜17:00 (4月中旬〜11月末)
  • 定休日    :月曜日、第1・3火曜日
  • 駐車場    :あり

 


 やくらい土産センター・山の幸センター

  • 所在地  :宮城県加美郡加美町字味ヶ袋薬莱原1-67
  • 電話        :0229-67-3011
  • 営業時間 :9:00〜18:00  11月〜2月 9:00〜17:30
  • 定休日    :無休
  • 駐車場    :あり


 


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マタタビの塩漬け

カテゴリー: 料理:山菜・筍・茸

 裏山もすっかり秋の気配がすっかり濃くなってきました。セミに代わって秋の虫の独壇場となっています。一雨降ると茸が一斉に顔出し、突然なんの予告もなく彼岸花が並んで立っていたりします。



 咲き誇る彼岸花。葉も枝もなくいきなり軸に花が着いている様は異様ですね。しかも、彼岸の頃に咲くのだから、不気味さも感じます。
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 さて、山の木々をよく見ると蔓性の植物に絡まれいるのをよく見かけます。この辺りだと、大概、マタタビであることのことが多いですね。



 このマタタビ、初夏の頃は面白い葉を出します。枝先の何枚かが白いのです。(6月23日)

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 これは、花と同じ効果があり虫を引き寄せて、受粉の効率を高めようとしているらしいです。花の起源はこのような葉から来ているのでしょうか。




 この時期、マタタビには2種類の実がなっています。ドングリ状のとカボチャ状のとがありあます。
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 ドングリ状の方のは本来のマタタビの実ですが、カボチャ状の実は寄生虫によって、変形してしまったもので虫えいと呼ばれています。ところが、この変形した実の方が有用成分が多く含まれるので珍重されており、値段もこちらの方が高くなります。


 

 マタタビの薬効は疲労回復、、、、マタタビを食べて「また旅」が出来るくらい回復するところから来ているとのことですが、諸説あるようです。猫にマタタビとも言いますが、試したことがありません。ニャンコがゴロニャンと恍惚に浸るらしい。これが人間にも効くのなら、数千年前には栽培品種になってますね。^^

 

 これくらい逸話の多いマタタビですが、今まで、口にしたことがありませんでした。今日の散歩で2種類併せて10個ほど採れたので何とか味わってみます。果実酒にするほどではないので、とりあえず塩漬けにしてみることにしました。


 10%の食塩水に漬けてみることにしました。
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 【1週間後】



 ビンの蓋を開けると、ぷーんといい香りがします。爽やかなフルーツのそれに近い。塩水を舐めてみると、もちろんビリッと塩辛いのですが早くも旨味が抽出されており、調味料としても使えそうで実の味への期待感が高まります。


 まず、虫エイ(虫入り)の方から恐る恐る一口食べてみました。。。。
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 少し青臭いがキウイのようなレイシのような爽やかな香りです。味は不味くはないが、美味くもない。口当たりはモソモソして食べていて不快になります。体に良いと思えば食える程度。だが、ぽつんと喉に刺すような辛さが、、、虫だろうか。


 また、旅をするエネルギーが湧き起こるような感じ、例えばオリーブのようなオイリーなものを予想していたが、全く外れました。単なる食べることのできる木の実という程度でしょうか。


 

 引き続き、正常な方の身も食べてみたが、、、ん!
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 こちらは美味い。期待していたオリーブのような油分が感じられる。それでいてフルーツのような香りも同時に楽しめます。だが、最後にピリッと刺すような辛みは感じられます。この辛みは虫のせいではないようです。慣れるとこの辛みも美味しさと認めることが出来そうで、全体としては珍味と言えます。薬効は虫えいの方が高いのかも知れませんが、食用にはドングリ型の正常な身の方が勝っています。



 両者の断面図。
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 マタタビはサルナシ科に属しますが、この科には栽培種であるキウイが含まれます。正常な方の身の種の配列が似ていますね。爽やかな香りはこのグループの特徴なのですね。




 それと興味あるニャンコへの効果はまだ試していません。ネットで調べて見る限り、涎垂らしてゴロニャンらしいのですが、我が家ではワンコを飼っているので、ニャンコが寄りつきません。そこで、ワンコの鼻先にマタタビを持っていったのですが、ピクリとも反応しませんでした。^^



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春告げ食材 ふきのとうを頂きます

カテゴリー: 料理:山菜・筍・茸

 我が家の小さな庭で蕗の薹(ふきのとう)を見つけました。毎年、きちんと春の訪れを知らせてくれます。自分で植えたのではないのですが、家を建てた当時、頂いた茗荷の株に紛れ込んできたようです。庭のふきのとうが顔を出すようになると、その2週間後くらいに山のふきのとうが収穫時期を迎えますので、良い指標になるのです。

 


 庭の片隅に顔を出したふきのとう。春を告げる食材です。そう言えば、朝、今年初めてウグイスの鳴き声も聞きました。
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 ふきのとうはフキの花蕾で、つぼみが開くと中から薹が立って花が咲きます。フキよりも苦みが強いのですが、待ち遠しい春の味覚です。この苦みが胃腸に良い作用をもたらすらしく、冬眠から覚めた熊はふきのとうを飽食するとのことです。冬眠中に鈍った胃腸に喝をいれるためか、それとも雪解け直後で他に食べる物がないのか、よくわかりせんが。

 

 


 大小併せて、10個ばかり採れました。初物ですので、ありがたく頂きましょう。
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 山でたくさん採ってきた時は、ふきのとう味噌を作るのですが、今日はこの数ですから、何にしましょうか。

 

 


 さんざん考えて、やっぱり定番の天ぷらと味噌汁の薬味になりました。
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 料理していてもキッチンに春の香りが立ちこめます。やはりこの香りを嗅がないと春の実感が湧きません。

 

 


 春の味覚 ふきのとうの天ぷらです。油で苦みも和らいで、食べやすくなります。これには天つゆや塩より醤油がよく合います。
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 この爽やかな香りと苦み。毎年、これが楽しみなんです。天ぷらネタとして、自分の中でベスト3に入ります。まだ開いていない堅い蕾より、開きかけたものの方がカリッと揚がって美味しいですよ。丸いものは上から切れ目を入れて揚げましょう。

 

 


 続いて、海の春告げ食材フノリと豆腐の味噌汁にふきのとうの細々を散らしました。
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 普段の味噌汁が見(味)違えるように、春の逸品になりました。天ぷらを撮影している間に沸いてしまい、フノリが溶けかけたので、後から足しています。怪我の功名で、納豆汁のようなとろみが加わり、これはこれで美味しい味噌汁となりました。

 

 

 


 ふきのとうは近年、栽培物もあるようですが、基本的には早春の味覚です。これが一年中出回るようになったら、興醒めです。季節ごとに旬の食材が出回るのを楽しみにしながら暮らすのって、経済的にも環境的にも健康的に精神文化的にも良いことの方が多いと思うのですが、如何でしょう。

 

 


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【大和町】サエモン式ふきのとう味噌

カテゴリー: 料理:山菜・筍・茸

 我が家の庭でふきのとう(蕗の薹)が顔を出してから、2週間ほど経過しました(関連記事)。例年ですと、これからが山間のふきのとうが摘み頃になるのですが、今年は雪も少なく、このところ気温も高めに推移しているので、ふきのとうも早く開き切ってしまうのではないかと心配になり、先週末、下見を兼ねて秘密の場所に行ってきました。


 ふきのとうは平野部の道路脇にも出てきますが、車の排気ガスに塗れていたり、ワンコのオシッコがかかっていたりするので、わざわざ山間部にまで採りに行くのです。秘密の場所といっても、タイトルから大和町であることはわかりますね。^^ そうです。大和町の七ツ森周辺に毎年通っているのです。

 

 

 大和町吉岡辺りからの七ツ森の遠望。まんが日本昔話にでも出てきそうな小山の集まりです。
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 七ツ森を構成する山々は、笹倉山(大森山)507m、松倉山 291m、撫倉山 359m、大倉山 327m、 蜂倉山 289m、遂倉山 308m、鎌倉山 313mの七つで最も高い笹倉山だけが他から少し(約4Km)離れています。朝比奈太郎という伝説上の巨人が造ったとされています。

 

 


 七ツ森の西側には南川ダムがあり、そのダム湖を七ツ森湖と呼んでいます。
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 七ツ森湖の周辺には、南川温泉、台ヶ森温泉、滝ノ原温泉など小さくて鄙びていますが、通人好みの温泉もあります。

 

 


 さて、ふきのとうの採集場所はこの辺でご勘弁いただいて、取り合えず状況を写真でお見せします。
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 やはり今年はいつもより出方が早いようです。渓流にも雪がまったく残っていません。よかった、ちょうど採り頃です。中にはすでに花が開いてしまっているものもありました。

 

 

 

 1時間もかからずに、十分なくらい取れました。
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今回の目的はふきのとう味噌を作ることです。これには左側のやや開いてしまったものでも十分です。右側の形のよいものは天ぷら用にとっておきます。


 

 

 まず、ふきのとうはごみを取り除いて、よく洗い、細かく刻んでおきます。主な材料はこれに日本酒、味醂、赤だし味噌、仙台味噌と油少々となります。味噌は日本酒と味醂でよく溶いておきます。
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 ふきのとうは刻んでいるうちにアクで黒ずんできますが、水で晒したりしないで下さい。アク(苦味)もふきのとうの美味しさです。仕上がりを甘めにしたい方は砂糖を加えてください。

 

 

 

 中華鍋に油を敷き、ふきのとうを炒めていきます。ふきのとうがしんなりしたら、調味料を加えます。
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 味噌を入れてからは焦げ付きやすいので、よくかき回します。プツプツと撥ねますが、水を加えて緩めに溶いた方が扱いやすいでしょう。

 


 

 

 焦がさぬよう気長に炒め煮にしていきます。このくらいの固さになったら出来上がりです。
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 このふきのとう味噌は一般のより、ふきのとうが多く、ふきのとうの味噌炒めのような感じでして自己流なんです。


 

 

 

 半月以上保存する時は、冷めてから熱湯消毒したビンに詰めて冷凍します。
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 今年は2瓶保存して、残りは日々のご飯で楽しみます。


 

 

 

 ふきのとう味噌は何といってもご飯です。
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 ふきのとう味噌があるとついついご飯を食べ過ぎます。餅やトースト、風呂吹き大根や田楽にも合いますが、ご飯との組み合わせは最強ですね。

 


 

 

 ふきのとうは宮城ではバッケと呼ばれており、バッケ味噌は早春の味覚として伝承されてきました。現代はこれを作るご家庭も少なくなっていますが、子供と一緒に春の山遊びがてら、ふきのとう摘みはいかがでしょう。バーベキューばかりがアウトドアではありません。蕗という植物の変化を見て、その苦味を味わった子供は、ゲームや教科書からは得られない自然の深さを体感することになります。これから日本に必要なのは、自然の尊さと厳しさを肌身に感じたことのある人間だと思う昨今です。

 

 

 

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【大和町】 妙味 なめこの天ぷら

カテゴリー: 料理:山菜・筍・茸

 大和町に来ると必ず寄っていく所があります。吉岡の街から少し大和ICの方に走った所にあるJAグリーンあさひなです。 農協が経営する農産物直売所で季節の野菜が安くて新鮮なのが魅力なんです。我が家の菜園も今は端境期なので、少し仕入れていきましょう。

 

 

 

 黒川高校と大和ICの間に位置するJAグリーンあさひなです。
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 野菜だけではなく、農業資材や肥料も豊富なので、家庭菜園をやっている方もよく来ますよ。

 

 

 

 今日のお値打ちはつぼみ菜やネギにきのこ類でした。
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 大和町では舞茸栽培が盛んなのですが、ナメコも盛んに生産されているようです。ナメコの前に天ぷらが美味しいと書いてありました。ナメコの天ぷら?? こんなに粘液で厚く覆われて水分も多いナメコが天ぷらになるのだろうか?


 

 ナメコというと、今まで味噌汁やおろし和え、雑炊やそばくらいにしか利用していませんでしたが、天ぷらとは意表を突かれた感じです。どんな感じに出来上がるのだろう。好奇心を駆り立てられます。

 

 

 

 とりあえず、様子を見るために空揚げ風に粉を振ったものと通常の天ぷら衣の2種類を用意しました。
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 ところが、粉を振ったものも時間がたつと厚い粘液層が粉を取り込んで粘りのある衣となってしまいます。天ぷら衣も粘液が混じって糸を引きます。

 

 

 

 不安が脳裏を掠めますが、とりあえず揚げてみました。
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 水分が多いので、かなり飛び散るものと構えていましたが、衣でしっかり覆っているので、思ったより安全に進捗しています。ただ、どこまで揚げたらよいのか判断に苦しみます。ナメコから水分がどんどん出てくるので、なかなか衣がカリッとしません。


 

 


 ついでに、摘んできたばかりのふきのとう一緒に揚げてしまいます。
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 ナメコに比べると、なんと楽な天ぷらでしょう。目と耳で揚がりが簡単に判断できます。

 

 

 

 ふぅー、なんとか、揚げ終わりました。小一時間かけてこれの4倍は揚げています。
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 手前左がナメコの空揚げで、右が天ぷら(かき揚げ)です。奥の左は舞茸、右はフキノトウです。

 

 


 空揚げは少し時間をかけて、衣がカリッとするように揚げました。
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 ただし、ナメコの水分はやはり多く、揚がってからも湯気でどんどん衣がふやけていきます。揚げ立てを急いで食べる必要がありそうです。

 

 

 

 

 天ぷらは不思議な食感となりました。フリッターのような、自然薯揚げのような・・・。
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 衣に粘液が混ざり合って、独特の粘りが生じたようです。その結果、衣がぽってりとし、フリッターのような感じになりましたが、サックリ感はありません。

 

 

 

 結論としては、ナメコの揚げ物をする場合は、空揚げの方が適しており、揚げた後もふやけにくい片栗粉を使った方が良さそうです。粉を振りかけてから混ぜると一粒ずつばらけますので、5〜6粒の塊をスプーンで掬って粉の中に落とした方がよいでしょう。

 

 

 JAグリーンあさひな

 

  • 所在地  :宮城県大和町落合舞野字渉戸東1-2
  • 電話        :022-347-1700 
  • 営業時間 : 9:00〜18:30  
  • 定休日    :年中無休
  • 駐車場    :あり

 

 

  

 

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 余談ながら、今日の夕飯は天ぷら盛り合わせと田舎の細打ちで天ざるでした。
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